「工場では高卒レベルの人が…」失言繰り返す新潟・上越市長 去年・一昨年も“失言”で問題に「表現方法間違っていた」

新潟県上越市の中川幹太市長が「工場では高卒レベルの人が働いている」などとした差別的ともとれる発言をしたことを受け、中川市長が当該の工場に謝罪した。中川市長をめぐっては、これまでも差別的ともとれる発言を繰り返した経緯があり、市議会が抗議文を提出した。

市長の失言に市議会が抗議文

「市民の市政に対する信頼感の喪失など今後の市政運営に計り知れない影響を与えている」

6月21日、上越市議会から抗議文を受け取ったのは上越市の中川幹太市長だ。

中川市長は6月18日、議会での企業誘致に関する答弁の中で「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言。

市には「差別的発言だ」などと抗議する多くの苦情が寄せられているという。

中川市長の失言…去年・一昨年にも

中川市長の失言は今回だけではない。

2022年には、商店街の将来を考える会議で上越市にある直江津商店街について「直江津の商店街はない」と発言し、商店街関係者から抗議を受け謝罪。

2023年には、市内にある私立高校2校に関して不適切な発言をするなどこれまでも失言を繰り返してきた。

自身の進退は…「職責全うしたい」

21日、今回の発言について当該の工場を訪れ、直接謝罪したという中川市長は「表現方法が間違っていたということでこれからは改めていきたい。信頼関係を回復していくように最大限力を尽くしていきたい」と話した。

また、中川市長は「自分に対する処分を考える」とした一方で、進退については「職責を全うしたい」と述べた。

【上越市 中川幹太市長プロフィール】(上越市HPより)
1975年6月20日生まれ。1998年広島大学工学部卒業、2008年4月上越市議会議員、2012年4月上越市議会議員(2期)、2021年11月9日上越市長就任

(NST新潟総合テレビ)

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