なんとなく換気扇を付けっぱなしにしていますが、劣化しないでしょうか? メンテナンスにかかる費用を教えてください!

換気扇は付けっぱなしにすると劣化が早まる可能性がある

換気扇を付けっぱなしにする場合、長時間の稼働によって部品の摩耗が激しくなり、劣化が早まる可能性があります。換気扇の耐用年数は一般的に10年程度ですが、付けっぱなしにしている場合は、それよりも早いタイミングでメンテナンスが必要になる場合もあるでしょう。

換気扇は付けっぱなしにするメリットもある

換気扇の付けっぱなしは劣化を早める可能性がある一方、いくつかのメリットもあります。換気扇を付けっぱなしにしておくと、どのようなメリットがあるのか確認しておきましょう。

空気を循環させてにおいを取り除く

換気扇を付けっぱなしにしておくメリットとして、空気を循環させてにおいを取り除くことが挙げられます。特に、トイレの換気扇は付けっぱなしにしたほうが、キレイな空気とトイレ内の空気とを入れ替えて嫌なにおいを取り除くことができるのでメリットが大きいと考えられます。

湿気を取り除きカビの発生を抑えられる

換気扇を付けっぱなしにしておくと、湿気を取り除きカビの発生を抑えられるというメリットもあります。とくに、浴室は湿気が多く、カビが発生しやすい環境にあります。換気扇を常に回しておくことで、空気を循環させて浴室内の温度を下げたり水分を含んだ空気を外に逃がしたりできるため、カビ予防としても役立つでしょう。

ゴキブリの侵入を予防できる

換気扇を付けっぱなしにメリットとして、ゴキブリの侵入を予防できることも挙げられます。換気扇は屋外に繋がっているケースが多く、ゴキブリが侵入しやすいという難点があります。このため、ゴキブリの侵入を防ぎたい場合は、ファンが常に回転している状態にするためにも、換気扇を付けっぱなしにしておくのが有効です。

特に、食べカスや油などゴキブリの好物が付着しやすいキッチンの換気扇はゴキブリが集まりやすいため、できるだけ長く付けっぱなしにしておいたほうがゴキブリが侵入しにくくなるでしょう。

換気扇のメンテナンスにかかる費用の目安

県知事認可法人「神奈川県住宅設備協同組合」と府知事認可法人「大阪兵庫住宅設備協同組合」が連盟を組んだ住宅設備協同組合によると、換気扇の一般的な耐用年数とメンテナンス費用の目安は表1の通りになります。

表1

表は住宅設備共同組合「換気扇の交換費用は?お風呂・キッチン・トイレごとに解説」を基に筆者作成。

換気扇の耐用年数は種類によって異なりますが、一般的に10年程度となっています。また、換気扇のメンテナンス費用は、モーター、スイッチ、ファンなどの部品交換で1~6万円、レンジフード本体の交換で12~15万円、大規模な工事が必要な場合は35~40万円程度が目安です。

このほか、換気扇の交換に付随する追加作業が発生すると、別途工事費が発生する可能性もあります。

換気扇のメンテナンス費用は作業によって1~40万円前後

換気扇は長時間付けっぱなしにしていると部品の摩耗が激しくなり、一般的な耐用年数よりも早く劣化する可能性があります。ただし、換気扇を付けっぱなしにしておくと、カビの予防やゴキブリの侵入を防ぐなどのメリットもあるため、悪いことばかりではありません。

また、換気扇のメンテナンス費用は、簡単な部品交換であれば1~6万円程度ですが、大規模な工事が必要になる場合は35~40万円と高額になるため、どのような工事であっても対応できるようにメンテンナンス費用は余裕を持って準備しておきましょう。

出典

住宅設備協同組合 換気扇の交換費用は?お風呂・キッチン・トイレごとに解説

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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