四万十川の水質を調査する専門家 濵田知事に水質改善に向けて協力呼びかける【高知】

高知県の四万十川の水質を調査する専門家が高知県庁を訪れ、濵田知事に水質改善に向けて取り組みへの協力を呼びかけました。

6月24日に県庁を訪れたのは、海や川の生態系回復のために活動する一般社団法人生態系総合研究所の小松正之代表理事です。

小松さんは、年々アユやスジアオノリなどの漁獲量が減少し環境の悪化が叫ばれている四万十川で、3年前から水質の変化を現地調査しています。小松さんによりますと、四万十川には農薬や肥料を含む農業排水が流れ込むほか、蓄積したヘドロによって酸素濃度の低い水がダムから流れ込み、川に悪影響を与えているとしています。

小松さんは調査結果を濵田知事に報告するとともに、水質改善に向けてアメリカの取り組みを活用したいと紹介しました。

濵田知事は「四万十川の水産資源は厳しい状況で幅広い研究が必要だ」と応じました。

小松さんは来年3月、水質改善について話し合う国際シンポジウムを開催する予定です。

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