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日本時間6月17日のことだ。
ドジャースのムーキー・ベッツ(31)が死球を食らって左手を骨折した瞬間、本拠地ドジャースタジアムの5万2789人のファンから悲鳴が上がったのは無理もない。
2018年のMVP。チームリーダー兼不動の1番打者としてナ・リーグ西地区首位のチームを牽引してきたスーパースターの離脱は、球団内外に大きな衝撃を与えた。
ところが、そのベッツがチームを離脱してからというもの、それまで以上のペースで安打や本塁打を量産、勝利に貢献している選手がいる。大谷翔平(29)だ。
18~23日の6試合で計24打数11安打の打率.458、4本塁打、11打点の荒稼ぎ。4勝2敗のチームを牽引している。
「状態を上手に管理している。打率、本塁打、打点はトップに近づいている。いま、彼以上の選手はいない」とはロバーツ監督だが、実際、3戦連発中の23本塁打と打率.321はリーグトップ。57打点は首位のオズナ(ブレーブス)と7点差の同3位。昨年に続く本塁打王どころか、三冠王も十分、射程圏なのだ。
「ベッツがいないことが大谷にとって、むしろプラスに作用している」と特派員のひとりがこう続ける。
「ベッツは出塁率.405、9盗塁。不動の1番打者だけにしばしば出塁するうえ、隙あらば盗塁もする。ましてチームにとって絶対的な存在だけに、次打者の大谷にとっては何かと制約が多かった。さすがに送りバントまではなくても、進塁打を余儀なくされるケースはあった。ところが、ベッツがいなくなったことによって、足かせがなくなった。ベッツの離脱が決まった際、大谷は『みんなでカバーしていくしかない』と言った。ベッツに代わるリードオフマンとしてチームを引っ張ろうという自覚が出てきた。精神的なメリットも大きいと思いますね」(つづく)
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ベッツに代わって打順が2番から1番に繰り上がったこともメリットがある。いったいなぜか。
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