イスラム教の聖地 メッカ51℃超で1301人死亡 世界各国で熱波や異常気象 バングラデシュでは洪水で180万人が孤立【news23】

世界各国で熱波や異常気象が起きている中、サウジアラビアのイスラム教の聖地「メッカ」では最高気温が51℃を超え、1300人以上が死亡しました。

イスラム教の聖地・メッカで最高気温51.8℃を記録 1301人死亡

世界各国でも暑さによる異変が起きています。

イスラム教徒が、サウジアラビア西部の聖地・メッカやその周辺を数日かけて巡礼する「ハッジ」。例年200万人以上が参加しますが、2024年はその期間中に最高気温51.8℃を記録しました。

参加者は頭から水をかぶったり、霧吹きをかけたりしていましたが、暑さに勝てず、日陰でぐったりする人が続出。

暑さ対策として、水飲み場やミストのスプリンクラーなども設置されていますが、主に熱中症とみられる死者が1301人にのぼりました。

23ジャーナリスト 須賀川拓 記者
「ハッジ大巡礼は“完遂すればこれまでの罪がすべて許される”。イスラム教徒にとっては一生に一度は必ず行きたい義務ともされている大きな行事。ハッジの巡礼の中で、『慈悲の山』を登るひとつの行事がある。日の出から日没までそこで祈りを捧げる非常に過酷な巡礼。チャンスを無駄にしたくないと無理をしてしまった人たちがいるのでは」

一方、インドでも40℃を超える暑さが1か月以上続き、首都ニューデリーでタンクやホースを持って待つ市民のもとに、給水車が到着すると、一斉にホースを繋ぎ、水の奪い合いとなっていました。

世界各国で雷雨や洪水などの被害 雷が直撃した人も…

猛暑だけでなく、各国で雷雨や洪水などの被害も出ています。

中国・遼寧省では、駅前で傘をさして歩く2人に雷が直撃。雷が当たった瞬間、火花が飛び散り、地面に倒れ込みました。

現地メディアによると、雷が直撃した男性は救急搬送されましたが命に別状はなく、もう1人も擦り傷だけで済んだということです。

バングラデシュでは5月にサイクロンにより川が氾濫し、大きな被害が出ていましたが、6月に入っても大雨が続き、広範囲で洪水となり、CNNによると、約180万人が孤立しているといいます。

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