【早出し】最上地域の旬野菜、果物求めにぎわい 新庄で朝マルシェ

地場産品が並んだ朝マルシェ=新庄市・ニューグランドホテル正面玄関前

 地場産品をPRしようと、朝市「朝マルシェ」が23日、新庄市のニューグランドホテル正面玄関前で初めて開かれた。最上地域産の旬野菜や果物を買い求めようと、大勢の来訪者でにぎわった。

 同地域の生産者と消費者をつなぐウェブサイト「農家のつくえ」を運営する麦角社(ばっかくしゃ)(同市)代表の渡辺悠樹さん(43)、同ホテル、地元農家が連携した。農家約10人が参加し、サクランボや最上伝承野菜「赤にんにく」、ニンジンといった約40品目のほか、トマトジュースやドレッシングなどが並んだ。午前6時半の開始前から客が集まり、多い時で100人近くが列をなした。千円以上の購入者を対象に同ホテルが用意した特製の芋煮80食は短時間でなくなり、60食分を追加して振る舞った。

 タマネギを購入した同市鳥越の自営業加藤由香さん(40)は「農家との交流を楽しめるありがたい機会」と満足顔。赤にんにくなどを販売した真室川町平岡の農業高橋伸一さん(48)も「来場者と調理法などの話ができた。思っていた以上の反響」と相好を崩した。

 渡辺さんと同ホテルの柏倉明広支配人(47)は「初回としては大成功。認知度を高めていきたい」と先を見据えた。11月まで毎月第4日曜日に開く予定で、来年度以降も冬場を除き継続する方針。

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