ツルハHD、5月期決算は売上高1兆円超え

〔写真説明〕ツルハドラッグの店舗看板(資料)

ツルハホールディングス(北海道)が6月21日に発表した2024年5月期決算(連結2023年5月16日~2024年5月15日)は、売上高が前期比5.9%増の1兆274億円、営業利益が8.0%増の492億円、経常利益が7.9%増の493億円、当期純利益は4.6%減の241億円となった。

2023年度は、既存店エリアのドミナント強化を図るとともに、競争力強化のための不採算店舗の改廃を推進。期末の直営店舗数は2,653店舗で、期首から64店舗増加した。また、出店精度の向上・改装推進、調剤薬局では併設店の拡大・オンラインを活用した処方箋枚数の確保、PB商品については新規開発と既存商品の販売促進による売上構成比のアップ、DX戦略ではMAツールの活用やITシステム開発によって生産性向上に取り組んだ。

業務管理面では、予実分析の精度アップが経費コントロールに寄与したほか、不採算部門の管理をさらに厳格化した。

当期純利益の減少は、連結子会社ビー・アンド・ディーの株式取得時に想定した収益確保が下振れし、割引後将来キャッシュフローと帳簿価額との差額約42億円をのれんの減損損失として計上したことによる。

2025年5月期の連結業績については、売上高で5.1%増の1兆800億円、営業利益で8.7%増の535億円、経常利益で7.9%増の532億円を見込んでいる。

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