神奈川県へのDV相談 昨年度は4年ぶりに増加

2023年度に神奈川県が所管するセンターへ寄せられたDV=ドメスティックバイオレンスに関する相談の件数が、4年ぶりに前の年度を上回ったことが県のまとめで分かりました。

県の発表によりますと、県内3つの政令市を除く地域から、県の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談の数は5353件でした。
これは前の年度よりも82件多く、4年ぶりに前の年度を上回りました。

暴力の種類別では、暴言を吐く、浮気や不貞を疑うなどの「精神的暴力」の相談が最も多く、全体の4割ほどを占めましたが、生活費を渡さない、借金を重ねるなどの「経済的暴力」の件数が前の年度よりも増えたということです。

DVの相談件数は毎年5000件を上回り高止まりの状況ですが、県では「DVを受けているという認識と相談窓口の周知が進んでいるため」と分析しています。

県の担当者は、「自分の状況がDVにあたるかどうかの問い合わせでもいいので、窓口に相談してほしい」と話しています。

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