上海の5G-A応用シーンに押し寄せる「新しい波」―中国

上海市は26年末までに5G-Aとギガビット級光ネットワークをシンボルとしたグローバルダブルギガビット都市の建設を基本的に終える計画という。

上海地下鉄12号線の漢中路駅を利用した乗客はそれほど気に留めなかったかもしれないが、5G-Aの到来によって、乗客のスマートフォンのインターネット回線速度は速くなっていた。

5G-Aは5Gアドバンスや5.5Gなどと呼ばれる第5世代移動通信ネットワークをベースにした5Gの進化形・増強バージョンだ。

現在、低空域飛行活動による経済形態「低空経済」が非常に活発だ。上海郊外にある華東ドローン拠点では、5G-Aの通信と感知を一体化する技術により、地域内にあるドローンの地理座標や速度などのデータを直接収集できるようになった。これまでドローン運営企業はこうしたデータをドローンからの送信によって集めるしかなかった。

上海欧冶金誠信息服務(情報サービス)で製品発展ディレクターを務める余洪明(ユー・ホンミン)さんは、「金融機関はこれまでずっと融資には慎重な態度を取っていた。というのも、担保となる動産の監督管理が大きな難問だったからだ。今は5G-A関連技術を通じて、担保となるスチールコイルの動態をリアルタイムで把握できる。現時点ではこの応用は試行段階にあり、これから大量の応用が展開されるようになると、コストはさらに低下するだろう」と述べた。

応用シーンが豊富にある国際的大都市・上海では、5G-Aの探求がより多く盛んに行われている。「上海市の新型インフラ建設をさらに推進する行動プラン(2023-2026年)」によると、上海市は26年末までに5G-Aとギガビット級光ネットワークをシンボルとしたグローバルダブルギガビット都市の建設を基本的に終える計画という。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

© 株式会社 Record China