北秋田市の60代女性があわや170万円のロマンス詐欺被害 "妻を亡くしたパリの外科医"を名のる相手とSNSでやり取り

北秋田警察署は24日 北秋田市の60代女性が170万円のロマンス詐欺被害を未然に防いだことを発表しました

警察によりますと女性は、今年4月ころインスタグラムで知り合った相手と、無料通信アプリLINEでやり取りをするようになりました。

「妻に死なれている」「パリで外科医をしている」と言われた女性は親近感を抱くようになり、その後さらに相手から「5年間働いた分の2億円を弁護士に預けていたが、今、運送会社に預けている」「自分はお金をとりに行けないし、妻のふりをしてお金を受け取ってほしい」とメッセージがありました。

女性はこれを受け、相手から教えられた会社のアカウントにリンクしたところ、この会社から、住所と氏名を送信するように指示があったほか「お金を受け取るには、郵送代金として170万円を振り込んでください」と伝えられました。

不審に思った女性が警察に相談し、詐欺未遂が発覚したものです。

警察は、SNSを通じて知り合った相手に、恋愛感情や親近感を抱かせて現金をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が全国で発生しているとして、SNSで知り合った相手からお金の要求があった場合には、一人で判断せず、警察や周りの人に相談するよう呼びかけています。

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