モトクロス全米選手権に挑む 矢巾のプロライダー横沢拓夢選手

初参戦の全米選手権に向け「不安より楽しみの方が大きい」と笑顔を見せる横沢拓夢選手

 矢巾町室岡のプロモトクロスライダー横沢拓夢(たくむ)選手(26)が、世界トップレベルの全米選手権に初参戦する。25日に渡米し、29日から4週連続で計4戦への出場を予定。6歳で初めてバイクに乗り、ずっと夢見ていた舞台に向け「今の自分が、どのくらい世界で通用するのか試したい。全開でぶつかりにいく」と闘志をみなぎらせる。

 全12戦の同選手権で、第5~8戦の450㏄クラスに出場する。トレーニングなどで海外を訪れたことはあるが、本格的なレース参戦は初めて。現地スタッフと2人で約1カ月間、マサチューセッツ州、ミシガン州、ミネソタ州、ワシントン州を飛び回りながらレースに臨む。

 今季は全日本選手権シリーズ(全8戦)で、第5戦までに優勝2回、2位2回と好調をキープ。現在シリーズランキング1位で、「(全米選手権出場を)ずっとうかがっていたが、チャレンジするなら今だ」と次戦まで2カ月半空くこの期間での挑戦を決断した。「甘くないとは分かっているが、成長するにはレースが一番。15番以内、いや、トップ10を目指したい」と本音をのぞかせる。

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