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保護主もギブアップ、脊髄損傷の子猫
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うずらちゃんは、脊髄損傷があると診断された子猫。保護した人が世話をしていたが、自力排尿ができず、無意識のうちにオシッコが漏れてしまうのでオムツが欠かせなかった。ただ、オムツにかぶれてしまう猫もいて、うずらちゃんもいつも後ろ脚の間、オムツが当たるところがただれていた。
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そんなうずらちゃんの世話をすることに耐えられず、保護主は愛護団体NPO法人ねこけんに相談。うずらちゃんはねこけんのシェルターにやってきた。
「脊髄損傷とは言われていますが、歩けるし、キャットタワーにも登れます。ただ、保護主さんが気力体力共に続かなくなってしまったのです。」
背骨が曲がっている理由は交通事故なのか生まれつきなのか、それとも虐待されたのかは定かではない。立ち方はウサギのようで後ろ脚がうまく動かないが、生活に支障はない。問題はただれた皮膚だった。
「最初に預かったねこけんメンバーが何度がシャンプーして清潔に保とうとはしていますが、無意識にオシッコが出てしまうので、いつもガビガビになってしまいます。」
ただ、うずらちゃんはとにかくすごいという。
「何がすごいって、とにかくめちゃくちゃ可愛くて甘えん坊なんです。後ろ脚がどうとかオシッコが出ちゃうとか色々ありますが、代表もねこけん獣医師チームも何か治療が出来ないかを模索しています。西洋医学に東洋医学、できることはまだまだあるはずです!」
妖精うずらちゃんになる
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譲渡はしないねこけん保護猫として生活することになったうずらちゃん。幸運にもボランティアのIさんが預りを申し出てくれた。
皮膚のただれのケアや排泄ケアが必要なうずらちゃんを、Iさんは「この子は、妖精ね」と言う。自然とうんちがポロリと出てしまうそうだが、それも「そんなの拾えばいいから大丈夫」と、言ってくれる。
そんなIさんの元で育ったうずらちゃんは奔放な性格に。
「朝早く起きては、『みんな~うずら起きたの~!』と大声でお知らせするんです。なぜ大声で鳴くのかは分かりません。」
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Iさん宅の襖も見事なまでにボロボロにして、芸術作品も生み出す天才うずらちゃん。何度も何度も張り替えたり取り替えたり、とても大変そうだが、「良いのよ。変えればいいんだから」と笑顔で言うIさん。妖精うずらちゃんの毎日は、Iさんのお陰で幸せいっぱいなんだという。
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(まいどなニュース特約・渡辺 陽)