【阪神】岡田監督「お前ら勝手に決めろ」 近本の打順を4番から1番に戻した衝撃の舞台裏

阪神の岡田彰布監督

ABC「虎バン 阪神タイガース応援チャンネル」が阪神・岡田彰布監督(66)のインタビュー動画を投稿。33勝31敗4分けの2位と、一進一退の戦いが続く今季ここまでの戦いを振り返った虎指揮官は、チームの中核打者である近本光司外野手(29)の打順を4番から1番に戻した経緯を明かした。

慢性的な得点力不足に悩んでいた打線をテコ入れするため、岡田監督は6月1日のロッテ戦(ZOZOマリン)から虎不動のリードオフマン・近本を12試合連続で4番打者として起用。だがその効果は十分に表れたとは言い切れず、当該12戦で阪神は5勝7敗。1試合平均でわずか2得点と苦しみ続けた。

だが15日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)からは、近本を13試合ぶりに1番に戻し、2番・中野、3番・森下、4番・佐藤輝、5番・前川と開幕オーダーに限りなく近い打順に組み直すことに。インタビュアーから「1番・近本、2番・中野に戻したきっかけは?」と問われた岡田監督は「あの打順は実は僕は知らない。(ソフトバンクとの)2戦目、3戦目の打順は俺が『お前ら勝手に決めろ』と言った。俺が決めていたら近本は4番から外さない。そんだけ(打線への)怒りが爆発したということですわ」と一連の舞台裏を赤裸々に告白した。

「『負けたら俺が責任取るからお前ら勝手に決めろ』と。平田(ヘッド)とバッティングコーチと選手何人か(で決めたのと)違うかな。それも俺は知らない。誰が決めたか」(岡田監督)

視聴者からの「前半戦で1番想定外だったことは?」の問いに「打つ方全部。野手全員」と答えた岡田監督は「一番機能しないといけないキーマンは1、2番。去年もチャンスを広げてクリーンアップへつなげてくれた」と、近本&中野の核弾頭コンビへ一層の奮起を促す。首位・広島から4位・巨人までの上位4チームが3ゲーム差内にひしめく〝大混セ〟について問われると「今はどこのチームも抜け出せない。オールスター明けから浮き沈みが出てくるのでは」との見方を示した。

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