国史跡の「月ノ木貝塚」範囲広げて追加指定へ 国の文化審議会が答申

国史跡の「月ノ木貝塚」範囲広げて追加指定へ 国の文化審議会が答申

 大部分が国の史跡に指定されている、千葉市内にある「月ノ木貝塚」について、国の文化審議会は6月24日、指定されている範囲を広げて追加指定するよう文部科学大臣に答申しました。

 千葉市中央区仁戸名町にある「月ノ木貝塚」は、縄文時代中期から後期に形成された集落遺跡です。

 東西150メートル、南北200メートルに広がる馬蹄形の貝塚は現在も良好な状態で残っているほか、出土した動物の骨は当時の生活を知る上で重要なものと評価されています。

 月ノ木貝塚は、1978年に国の史跡に指定されましたが、地権者との調整などの面から、貝塚内の一部は未指定の状態となっていました。

 今回、追加指定されるのは、未指定の場所のうち、貝塚の北東側、約630平方メートルのエリアで、国の文化審議会が24日、文部科学大臣に答申し、今後、官報の告示を経て、正式に史跡に追加指定される見通しです。

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