【速報】ワシントン条約で規制の木材をパラグアイから密輸か 江戸時代創業の老舗「三木楽器」役員逮捕 良音の愛好家に人気「ギターの材料として使用したかった」

絶滅の恐れがあるとして国際取引が規制された木材をパラグアイから密輸しようとしたとして、大阪市にある老舗の楽器販売会社「三木楽器」の役員の男が逮捕・送検されていたことが25日、わかりました。男は警察の調べに、「三木楽器ブランドのギターの材料として使用して販売したかった」などと容疑を認めているということです。

関税法違反の疑いで逮捕・送検されたのは、大阪市中央区の老舗楽器販売会社「三木楽器」の取締役で営業部長の磯部壮容疑者(47)です。また法人としての三木楽器も関税法違反の疑いで書類送検されました。

警察によりますと、磯部容疑者は2024年1月から2月の間に、絶滅危惧種の国際取引について定めた「ワシントン条約」で規制されたツルサイカチ属の木材をパラグアイから国際宅配貨物として密輸しようとした疑いが持たれています。

木材は縦7センチ、横73センチ、厚さ1センチの大きさのものが50枚で、段ボール1箱に入れられていたということです。磯部容疑者は、規制されていない別の木材と偽って税関に申告していましたが、関西空港の税関職員が輸入検査で気づいたということです。

ツルサイカチ属の木材は、ギターにすると音が良く、愛好家に人気があるということで、磯部容疑者は調べに対し容疑を認め、「正規の手続きをとることなく輸入していた。購入した材木はすべてギター製作の材料として使うものです。三木楽器ブランドのギターの材料として使用して販売したかった。2018年から同じように20回から30回くらい輸入し、実際にギターにして販売していた」などと話しているということです。三木楽器側も、「今回は当社の責任です」などと話しているということです。

会社ウェブサイトによりますと、三木楽器は1825年創業で、ギターなどの楽器販売店を大阪市内を中心に11店舗持つほか、音楽教室を関西に23か所開いています。

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