上海洋山港の第4期自動化ふ頭。（資料写真、上海＝新華社記者/楊有宗）
【新華社上海6月25日】中国上海税関がこのほど発表した上海市の1～5月の貿易額は前年同期比0.8％増の1兆7500億元（1元＝約22円）となり、伸び率は1～4月より0.7ポイント拡大した。輸出は1.0％増の7062億1千万元、輸入は0.6％増の1兆400億元で、貿易収支は3367億6千万元の赤字となり、赤字幅は0.3％縮小した。
貿易方式別では、一般貿易が安定して拡大し、保税物流方式は減少から増加に転じた。1～5月の一般貿易方式による貿易額は1.1％増の1兆500億元で、うち輸出は3.1％増の3931億8千万元、輸入は0.1％減の6609億8千万元だった。保税物流方式は1.6％増の4477億4千万元で、1～4月の0.2％減から増加に転じた。加工貿易は3.5％減の2321億9千万元で、減少幅は1～4月より1.5ポイント縮小した。
企業形態別では、民間企業が増加基調を維持し、国有企業が2桁の伸びを達成した。民間企業の貿易額は2.5％増の5499億9千万元、全体に占める割合は31.4％だった。国有企業は13.1％増の2003億5千万元で11.5％、外資企業は2.0％減の9981億1千万元で57.1％を占めた。
貿易相手別では、「一帯一路」共同建設国との貿易額が2.1％増の6164億9千万元で過去最高を更新した。主要新興国（BRICS）は13.0％増の1676億2千万元と増加基調を維持した。欧州連合（EU）は3195億2千万元、東南アジア諸国連合（ASEAN）は2297億2千万元、米国は1904億2千万元で合わせて全体の42.3％を占めた。
輸出品目別では、船舶の輸出額が2.1倍の273億3千万元となり、輸出全体の伸びを2.0ポイント押し上げた。集積回路（IC）は5.5％増の712億2千万元、自動データ処理機械・同部品は9.5％増の558億5千万元。労働集約型製品は5.0％増の718億5千万元と増加を維持し、うち繊維・アパレルは2.0％増の416億9千万元、プラスチック製品は12.6％増の149億5千万元だった。
輸入品目別では、機械・電気機器製品の輸入額が1.8％増の4186億5千万元、うちICは6.4％増の1072億1千万元と輸入額でトップに立った。商品（コモディティー）は一部品目が大きく伸び、鉄鉱石は28.8％増の727億9千万元、未鍛造銅・銅材は31.1％増の218億2千万元だった。
5月の貿易額は前年同月比3.6％増の3602億8千万元となり、上向き基調を維持した。
