次の衆院選に出馬しない意向示した自民・堀井学議員 このあと札幌市内で会見 何を語る?

25日夕方、自民党の地元支部の幹部に電話で、次の衆院選に出馬しない意向を伝えた堀井学議員。

藤沢澄雄 支部長代行)

「多少は予測もしていましたがこれも本人の決断ですから、それはそれで尊重したいと思って素直に受けました」。

堀井議員の地元・北海道9区の有権者は…。

有権者)

「あんなに(裏金を)もらっていて、ちょっと疑問は持ちますよね。まあ仕方ないんじゃないかなと思いますね」、「個人としては出ない方がいいんじゃないかと思うよ」。

2012年の衆院選で初当選した堀井議員。当選回数は4回で、去年9月には内閣府副大臣に就任するなど、順調に政治家としてのキャリアを積んできましたが。

堀井学衆院議員)

「5年の不記載となっていた総合計は2196万円となります」。

裏金問題で、2000万円を超える不記載が発覚したことで状況は一転。副大臣を辞任し、党からは1年間の役職停止の処分を受けています。

苫小牧支部の文書

「応援したくない、あるいは候補者を替えるべきだという意見が党員から多数出されているのが現状である」。

その後、地元・北海道9区の大票田・苫小牧市の自民党支部が堀井議員の政治姿勢に反発。3月には堀井議員に対し猛省を求める意見書を提出。4月には「支持者に真摯に向き合わない姿勢は政治家失格だ」などとして、候補者の交代を求める文書を9区内の各支部に送りました。

堀井議員のSNS)

「みなさんこんにちは。北海道は暑さ寒さはお盆までといいますが、今年の夏は異常です」。

堀井議員は2022年の衆院選で小選挙区で敗れてからかつらをつけて「二頭流」をアピール。浸透を図り、トレーニングの様子などを積極的にSNSで発信してきましたが、逆に「国会議員がやることではない」として、支援者らからの批判を浴びる結果となりました。

苫小牧・岩倉市長)

「それはカツラをかぶれとか、そのマシーンやれとか、僕はそういう意味で言っているわけではなくて、人間としての生き方とか政治家としての生き方が有権者に伝わるような、そういうイメージチェンジをする必要があるのではないかと言うつもりで言いました」。

まもなく札幌市内で記者会見し、自らの口で不出馬の理由を語るとみられる堀井議員。堀井議員は、今週土曜日に苫小牧市で予定されている選挙区支部の大会を前に、自らの出処進退を決断したことになります。

藤沢澄雄 支部長代行)

「自民党の管内の支部の皆さんのできるだけ総意にしたいということで、できれば公募という形に向かっていきたいと思っています」。

堀井裏金問題をきっかけに、出馬断念に追い込まれた堀井議員。政治不信を払しょくできない岸田総理への風当たりは厳しくなる一方です。

今月15日、16日にANNが行った世論調査では、岸田内閣を「支持する」と答えた人は19.1%でした。内閣支持率が2割を切るのは2012年に自民党が政権に復帰してから初めてです。

東国幹 衆議院議員)

「岸田総理総裁はゆめゆめ(総裁選)再選などと軽々しく口にすることではなくて、やはり思いとどまって、自民党の新しい扉を開くその橋渡し役を担っていただきたい」。

自民党内では今年9月に任期切れとなる岸田総理に対し、再選に向けた出馬の見送りを求める動きも出てきています。今後の岸田総理の政権運営、そして、解散総選挙の時期はどうなるのでしょうか。

北海学園大・山本健太郎教授)

「打てる手が限られているのが正直なところではないか。(秋の総裁選で)岸田総裁が再選の場合は衆院の解散は早く来ないだろう。総裁が代わった場合は秋にも衆院解散の可能性がある」。

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