スカーレット・ヨハンソンが「5分だけでも」と熱望 『ジュラシック・ワールド』新作出演へ

誰でも憧れる作品には、どんな役でも出たいと思うだろう。ハリウッドの大人気俳優、スカーレット・ヨハンソンもその例に漏れない。彼女が『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作に主演する話は以前から業界で噂されていたが、ついにComicBook.comの取材にてヨハンソン本人の口から本作の主役を演じることが認められた。

実は『ジュラシック・パーク』の大ファンだというヨハンソン。「私が劇場で初めて観た映画の一つで、とても鮮明に覚えています。人生を変えるくらい衝撃的な作品でした。どれだけ興奮したことか、言葉では言い表せません」と語った。そのため、10年以上もの間、このシリーズにどんな形であれ参加しようと試みてきたらしい。

「『最初の5分で死んでもいいから! 何に食べられてもいいから! 現場でキャストとクルーに軽食を配る係でもいいから!』と、とにかく何でもやるつもりでした。だから、このタイミングで本作の主演という形で夢が実現した事実が、未だに信じられません」

『ジュラシック・パーク』 恐竜が地球を支配していた時代
現在『ジュラシック・ワールド』第4作目として知られる最新作は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズが監督を務め、脚本をデヴィッド・コープが手がけることが発表されている。コープは『ジュラシック・パーク』で原作者のマイケル・クライトンと共に、そして続編の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の脚本を1人で執筆した人物だ。この最新作の脚本についてヨハンソンは「本当に素晴らしい」と語りながら、以下のようにコメントを残した。

「デヴィッド・コープが脚本家として参加していますが、彼は30年ぶりに本シリーズに戻ってきたことにとても熱い想いを抱いています」

クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードの共演で知られた『ジュラシック・ワールド』のトリロジーとは全く異なる、新たなストーリーが展開されると言われる本作。スティーヴン・スピルバーグが引き続き製作総指揮を務め、フランク・マーシャルとパトリック・クローリーもプロデューサーとして続投。ヨハンソンが主演を務めるほかに、Netflixシリーズ『ブリジャートン家』で知られるジョナサン・ベイリー、『マグニフィセント・セブン』や『オリエント急行殺人事件』で知られるマヌエル・ガルシア=ルルフォ、『ムーンライト』や『グリーンブック』で知られるマハーシャラ・アリ、『プライドと偏見』やドラマ『HOMELAND/ホームランド』で知られるルパート・フレンド、ドラマ『マニフェスト 828便の謎』で知られるルーナ・ブレイズ、Netflix『フィアー・ストリート』シリーズの最新作『Fear Street: Prom Queen(原題)』へのキャスティングが決まったデヴィッド・イアコノが現時点で出演予定だ。

ヨハンソンといえば、7月19日に日本公開を控える『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』や、アメリカで9月20日公開予定のアニメーション映画『トランスフォーマー/ONE』にエリータ-1役として出演することも決定している。

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』予告
前者はユーモラスなヒューマンドラマ作品とのことで、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた『ジョジョ・ラビット』での演技を彷彿とさせたり、後者のような“声の出演”も『SING/シング』シリーズや『her/世界でひとつの彼女』などで数多くこなしている。加えて近年はノア・バームバック(『マリッジ・ストーリー』)やウェス・アンダーソン(『アステロイド・シティ』)などインディーで作家性の強い監督との仕事も多く見受けられる。もちろん、それは今に始まったことではなく、むしろ彼女のキャリアは『ゴーストワールド』や『ロスト・イントランスレーション』から始まったと言っても過言ではないため、ヨハンソンのインディードラマ作品での活躍は彼女の原点回帰のようなものさえ感じる。

映画『ゴーストワールド』予告編
マーベル映画でのブラック・ウィドウ役もアイコニックだったが、シリーズ卒業後は大型のハリウッドブロックバスター映画とインディー作品、それぞれバランスを保ちながら出演作を選んでいるようで興味深い。今後はクリストファー・マッカリー監督×トム・クルーズ主演の『The Gauntlet(原題)』や、『フィッシュ・タンク』『アメリカン・ハニー』のアンドレア・アーノルド監督による『Featherwood(原題)』、ウェス・アンダーソン監督の次回作『The Phoenician Scheme(原題)』への出演が決定しているが、今は何よりも『ジュラシック・ワールド』最新作で、第1作目の大ファンと公言するヨハンソンがどんな顔を見せてくれるのか楽しみで仕方ない。

参照
https://comicbook.com/movies/news/scarlett-johansson-jurassic-world-david-koepp-incredible-script-exclusive/
(文=アナイス(ANAIS))

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