すさみ串本道路工事現場で硬質の岩多数発見、従来の工法で工事を継続/和歌山

来年(2025年)春の開通をめざし工事を進めている国道42号のすさみ串本道路の工事現場で通常の掘削機では作業が困難な硬質の岩が多数地中にあることがわかり、掘削が遅れていることがわかりました。国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所では対応策についてこのほど有識者から意見を聴取した結果岩の取り除きには時間を要するが現状の施工方法で作業を継続するのが妥当との結論に至りました。

建設中のすさみ串本道路はすさみ町江住と、串本町サンゴ台間の19キロ余りの自動車専用道路で、近畿自動車道紀勢線のすさみインターに接続しています。

来年(2025年)春の開通をめざして工事が進められていましたが仮称「安指川(あざしがわ)橋」橋梁のくい打ち工事現場で通常の掘削機では破砕できない硬質の岩が多数見つかり工事に時間を要しています。

紀南河川国道事務所ではきのう(24日)御坊市の和歌山工業高等専門学校で有識者による工法の検討会を開き委員から意見を聴取しました。検討会では事前のボーリング調査では今回のような硬質の岩の分布が難しいことやそのほかのところでも硬質の岩が確認されているなどの課題が指摘されました。これを受け掘削の完了まで相当な時間を要するが現在の工法で丁寧に作業を続けていくのが妥当だとする結論に至りました。

また委員からは現在計画しているくい打ちの工法や基礎の施工方法について変更する必要はないとの指摘を受けたということです。すさみ串本道路は工事を進めることになりますが、当初の開通予定が遅れる見通しも出てきました。

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