【MLB】メジャー最長記録のドジャース「不敗神話」 “安打放てば23勝0敗”に守備職人ロハスが喜び「ファンの愛を感じる」

ナ・リーグ西地区のドジャースは24日(日本時間25日)現在、レギュラーシーズン80試合を消化し49勝31敗。2位のパドレスに8.5ゲーム差をつけて首位を独走している。

そんな常勝球団に、最近注目を浴びている“珍記録”が存在する。ベテランのミゲル・ロハス内野手が「安打を打てばチームが負けない」というものだ。

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■かつてはイチローともプレーした35歳

2014年にドジャースでメジャーデビューを果たしたロハスは、翌15年にマーリンズへ移籍。遊撃手を中心に一塁手、二塁手、三塁手と内野の複数ポジションを守れる“便利屋”として長年活躍。15年から17年はイチローともプレーした、日本のMLBファンにも馴染み深い選手だ。

そして23年からは再びドジャースへ。今季は遊撃手へ転向したムーキー・ベッツ内野手の“指南役”としても奮闘。試合前、熱心に守備を指導する姿が見られている。

ロハスが打てば試合に負けない――記録がとりわけ脚光を浴びたのが、18日(同19日)のロッキーズ戦。5点ビハインドの9回表にまさかの大量7得点を挙げて、ドジャースが大逆転勝利を掴みとった。「6番遊撃」で先発出場したロハスが、9回表にこの日初安打を記録。歴史的勝利の口火を切る一打を放っていた。

この時点で今季の“連勝記録”は「21」に。さらにそこから数字を伸ばし、24日(同25日)の勝利で「23」に到達した。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、1900年以降で特定の選手が安打を打った場合のチーム連勝記録で、すでにメジャー新記録を達成しているとのこと。これまでの最長は「20」で、ロッキーズ戦での大逆転劇で記録を塗り替えたことになる。

ロハスはこの記録について「よくわからない」と困惑しつつも、「ドジャースのファンや野球を見ている人たちの愛を感じるよ。彼らはこの記録をクールだと思ってくれている。でも最終的には、ヒットを打つかどうかよりも大切なのは試合に勝つこと。連勝が40になるまで続けるよ」と、メディアの問いに答えた。快進撃のチームを陰で支えるベテランの“不敗神話”は、果たしていつまで続くのか。

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