広島復帰待望論も!川辺駿が今夏移籍?「スタンダール所属選手全員が放出候補」

川辺駿 写真:Getty Images

サンフレッチェ広島はMF野津田岳人をタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドへ完全移籍により放出したほか、日本代表MF川村拓夢のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク移籍も今月24日に正式決定。中盤の強化が急務である中、日本代表MF川辺駿の広島復帰待望論が噴出。同選手には、ベルギー1部スタンダール・リエージュ退団の可能性があるという。

現在28歳の川辺は、2021年7月に広島からスイス1部グラスホッパー・クラブ・チューリッヒへ移籍。グラスホッパーで中心選手として活躍し、わずか半年でウルバーハンプトン・ワンダラーズと3年半の契約を結んだが、プレミアリーグ所属クラブでのプレーは実現せず。2022/23シーズン限りでグラスホッパーを退団すると、昨年7月にスタンダールと2027年6月までの複数年契約を結んだ。

2023/24シーズンのベルギー1部リーグ戦・プレーオフあわせて36試合の出場で7ゴールを挙げた川辺だが、同選手の好成績とは裏腹に、クラブは厳しい状況に直面しているという。

スタンダールの現状については、オランダ紙『De Standaard』が先月11日に「スタンダール所属選手に給与が支払われていない状況だ」とリポート。サポーターが抗議活動を展開し、同日開催予定だったベルギー1部リーグのプレーオフ(対KVCウェステルロー)が延期となっていた。

また、アメリカの投資会社『777パートナーズ』は50億ドル(約7900億円)規模の負債を抱えていることを理由に、スタンダールやセビージャ、ヘルタ・ベルリン、エバートンなど複数クラブの経営権を売却する方針を固めているとのこと。

川辺ら25選手は今月20日からのプレシーズントレーニングに参加しているが、ベルギーメディア『Sudinfo』は21日に「777パートナーズの債務問題を踏まえると、全員が放出候補となっている。スタンダールは借金を抱えており、新戦力を獲得するか不透明だ」と報道。オファーの内容次第では、売却に応じる可能性があるという。

なお川辺の去就を巡っては、トラブゾンスポルの専門サイト『トラブゾンスポル・ハーバー』が今月11日に、トルコ1部トラブゾンスポル移籍の可能性を報道。同メディアは「アブドラ・アブジュ監督の提案で川辺を獲得候補にリストアップ」と伝えていた。

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