トラックが突っ込んだ神戸山口組系「西脇組」の神戸・西区の事務所　使用差し止めを申し立て　暴追センター

　暴力団追放兵庫県民センター（神戸市中央区）は25日、特定抗争指定暴力団神戸山口組の傘下団体「西脇組」（神戸市西区玉津町上池）の事務所について、使用差し止めの仮処分を神戸地裁に申し立てた。地域住民約20人の委託に基づく暴力団対策法の代理訴訟で、県内では10例目という。

　センターなどによると、昨年7月、西脇組の事務所にトラックが突っ込み、特定抗争指定暴力団山口組系組員が器物損壊などの罪で有罪判決を受けた。今年1月には、事務所近くにある西脇組の組長宅で窓ガラスが割られる事件もあり、地域住民がセンターなどに相談していた。

　この事務所は、暴対法の特定抗争指定により2020年1月から使用が禁止されている。今回の使用差し止めが認められれば、抗争の終結後も、組員の立ち入りや会合の開催などが禁じられるという。