マツダ会長、認証不正問題で陳謝 本社で株主総会 質問も相次ぐ

マツダ本社

 マツダは25日、広島県府中町の本社で株主総会を開いた。自動車の量産に必要な「型式指定」の認証不正問題への質問が相次いだ。

 菖蒲田清孝会長は冒頭、「多大なご迷惑、ご心配をおかけし、おわび申し上げる」と陳謝。毛籠(もろ)勝弘社長は「量産に近い状況で試験をしようとした。組織ぐるみや、悪意を持った不正はないが、法令順守の観点からは誠実とは言えない」と述べ、手順書の見直しなどでの再発防止を誓った。

 昨年より13人多い242人の株主が出席し、3人多い17人が質問に立った。所要時間は12分長い1時間49分だった。

 認証不正問題を巡っては、マツダは現行生産のロードスターRFとマツダ2で、エンジン制御ソフトを書き換えて出力試験を実施。過去生産の3車種の衝突試験でも不正があり、今月10日に国土交通省の立ち入り検査を受けた。

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