「紙幣や識別番号を調査する必要がある」 警察官などになりすまし詐欺未遂の疑いで48歳男を逮捕 岡山

警察官などになりすまして現金をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで、岡山県警が東京都の自営業の男(48)を逮捕しました。

警察によりますと、男は、氏名不詳の人物らと共謀し、6月14日から22日までの間に、岡山市の77歳の女性に対して、警察官や総務省の役人、検事などになりすまして複数回電話を掛けました。

そして「あなたの個人情報が漏れて不正に携帯電話が契約され、特殊詐欺に使われている」「銀行口座の凍結を免れるには、現金を送ってもらい、紙幣や識別番号を調べて犯罪かどうかを調査する必要がある」などとうそを言い、24日、女性に神奈川県内のアパートの一室に現金625万円を送らせ、だまし取ろうとした疑いが持たれています。

22日に女性から被害届を受けた警察は、女性にその後も「だまされた振り」を続けてもらい、24日に男(48)が現金を受け取ったところを、近くに潜伏していた警察が現行犯逮捕しました。

男は「荷物を受け取ったことは間違いない。ただ、特殊詐欺に関する荷物であったことや、荷物の中身については把握していなかった」として、容疑を否認しています。

警察は、男を特殊詐欺グループの受け子とみて捜査を進めています。

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