「涼宮ハルヒ」のデザイン『生みの親』が描き下ろした「かこのちゃん」JR加古川駅前を大量の旗でジャック

■「音楽」と「かつめし」のまち 加古川PRの起爆剤「かこのちゃん」

兵庫県加古川市は、「音楽」や「かつめし」といった市の魅力の認知度アップを目指して「涼宮ハルヒ」の挿絵を担当したイラストレーターが生みだしたキャラクター「かこのちゃん」を前面に押し出したプロジェクトを始動すると発表しました。

「かこのちゃん」が描かれた旗を56本立て、JR加古川駅前をジャックするという大胆な内容です。

■音楽に満たされるまち『加古川市』

寺や市議会の議場など市内のあちこちで年中コンサートが開かれ、誰もが自由に弾けるグランドピアノが市の施設に設置されるなど、街に音楽が溢れている加古川市。

幼いころから身近な場所で音楽に触れてきた子どもたちが通う中学校では、吹奏楽部が、関西大会・全国大会に毎年出場するなど市内に実績の高い学校が数多くあります。

■『涼宮ハルヒ』の挿絵担当「いとうのいぢ」さんが「かこのちゃん」生み出す

そんな「音楽のまち」加古川の魅力を知ってもらいたいと、市の職員らは情報発信を続けてきましたが、なかなか認知は広がりませんでした。

そうした中、去年8月、ライトノベル『涼宮ハルヒ』や『灼眼(しゃくがん)のシャナ』の挿絵を担当した加古川市出身の人気イラストレーター「いとうのいぢ」さんが加古川観光大使に就任。

就任の際、「いとうのいぢ」さんが生まれ育った加古川市の魅力を発信したいと描き下ろしたのが「かこのちゃん」です。

■加古川『愛』が詰まったデザイン かこのちゃん

加古川市内の高校に通う17歳の高校2年生で、軽音部に所属しているという設定の「かこのちゃん」。

「いとうのいぢ」さんが描き下ろした座りポーズのイラストには、故郷・加古川への「愛」が詰まっています。

「かこのちゃん」が付けている髪飾りは、加古川市のご当地グルメビーフカツの上にデミグラスソースがかかった「かつめし」のPRキャラクター「かっつん」と「デミーちゃん」のデザイン。

ジャージには加古川市章があしらわれています。

さらに、座りポーズの背景には、市内にある鶴林寺(かくりんじ)に咲く沙羅双樹(さらそうじゅ)が描かれました。

■「アリオ加古川」などに等身大パネル設置

「かこのちゃん」の誕生からまもなく1年になるのを前に、ことし6月加古川市は、「いとうのいぢ」さんが新たに描き下ろした「かこのちゃん」の4ポーズを発表。

それぞれ「ようこそ加古川へ!」と呼びかけているようなポーズとなっています。

加古川市は、市内の「アリオ加古川」をはじめとした商業施設などにこの「かこのちゃん」の新ポーズの等身大パネルを設置し、認知の拡大を目指すということです。

■56本の旗でJR加古川駅前をジャック

さらに目玉となるのは、7月1日からJR加古川駅前を「かこのちゃん」でジャックするプロジェクト。

「かこのちゃん」が描かれた旗あわせて56本を駅前に立てて、大々的に加古川市の魅力を発信します。

加古川市の担当者は、「加古川市の若手職員からなる有志メンバーより、『かこのちゃんをもっとPRしたい!』という声があり、そのメンバーを中心にプロジェクトを企画・考案しました」

「かこのちゃんは去年8月21日に誕生しましたが、まだまだ市内外からの認知も低いので、誕生1周年を機に『かこのちゃん』の露出を増やし、多くの方に『かこのちゃん』と加古川市を知ってもらうことで、加古川市に対する愛着度に繋げたいと考えています」とコメントしています。

『かこのちゃん』の加古川駅前ジャックは、7月1日から9月30日まで実施されます。

また、加古川駅前ジャックの後も、加古川市は随時『かこのちゃん』を活用した『加古川市』の魅力を発信するプロジェクトを発表するとしていて、『かこのちゃん』が起爆剤となり、「音楽のまち加古川」の魅力がどこまで広がるか注目されます。

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