アパート放火の疑いで男(60)逮捕 焼けなかった別の部屋に高齢住民の遺体 煙が原因で死亡か 広島

TSSテレビ新広島

今年4月、広島市安芸区でアパート1室を全焼させた火事で、この部屋の隣に住む男が放火などの疑いで逮捕されました。別の部屋から高齢の住民の遺体が見つかっていて警察が放火との関連を調べています。

この火事は今年4月、広島市安芸区中野東の2階建てアパートの一室が全焼したものです。
部屋には52歳の男性が住んでいましたが当時、外出中で無事でした。

警察は出火当時、部屋に誰もいなかったことや、火の元になるものが見つからなかったことから、放火の可能性もあるとみて捜査。
隣の部屋に住む北 広生(60)容疑者を部屋に侵入し、ライターで火をつけたとして現住建造物等放火などの疑いで今月21日、逮捕しました。

北容疑者と全焼した部屋に住んでいた男性の間にはトラブルがあったという事で、北容疑者は「間違いありません」と容疑を認めています。

さらに火事が発生して、およそ2週間後、別の部屋から高齢の住民の遺体が見つかったことも分かりました。

警察は当時、アパートの20世帯の安否を確認していましたが、アパート1階で一人で暮らすこの住民とだけ連絡が取れなかったことから部屋の中を確認し、遺体を発見しました。

遺体が見つかった部屋は焼けておらず、高齢の住民は火事による煙が原因で亡くなった可能性があるということです。
警察は放火との関連を詳しく調べています。

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