CRI、ゲーム向け音声読み上げ機能を提供開始―スピーチ・トゥ・テキストも開発中

CRI、ゲーム向け音声読み上げ機能を提供開始―スピーチ・トゥ・テキストも開発中

CRI・ミドルウェアは2024年6月25日、同社のサウンドミドルウェア製品「CRI ADX」において、テキスト・トゥ・スピーチ(音声読み上げ)拡張機能「CRI Text Speaker」を提供開始しました。

BNEの一部モバイルゲームに正式採用

テキスト・トゥ・スピーチ(以下、TTS)はテキスト情報を音声に変換して読み上げる機能で、視覚に障害のある方がゲームを楽しむためのアクセシビリティ支援技術として活用できます。

今回の機能拡張により、CRI ADXを利用したゲーム開発において、追加費用なしで英語のTTS機能を利用可能に。これにより、ゲーム開発者が音声合成などの複雑な処理をしなくても、開発中のゲームに容易にTTS機能を組み込むことが可能になります。英語以外の言語については今後対応予定としています。

また本TTS機能は、2024年6月25日時点でバンダイナムコエンターテインメントの提供する一部のスマートフォンゲームのゲーム内テキストチャットにおいて採用されていることも発表されました。

「スピーチ・トゥ・テキスト」機能の開発も

CRI・ミドルウェアは、ゲームをはじめとするさまざまな分野におけるアクセシビリティ対応の必要性が国際的に高まる中、音声をテキストに変換して聴覚に関するアクセシビリティ支援を行う「スピーチ・トゥ・テキスト」機能の開発も進めていることを明らかにしました。同社は「アクセシビリティに対応したゲームの開発を容易にすることで、これまで身体的な障害を理由にゲームに触れられなかった人もゲームを楽しめる環境を作り出します」と述べています。

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