53年間ありがとう 家族の気持ちを自宅の壁に…亡き夫に贈る『感謝のカベ』【長野・岡谷市】

住宅の壁にメッセージを書き込むのはこの家に暮らす人たちです。
「感謝のかべ」という取り組み。
愛着のある我が家、一緒に暮らした家族への思いをつづります。
岡谷市に住む八幡かほる(やわた・かおる)さん。1月、53年連れ添った夫・剛章(たかゆき)さんを病気で亡くしました。壁に感謝の気持ちを書きます。

■八幡かほるさん
「夫に感謝の気持ちを書きたいと思います」
「(夫とは)年が離れていたので甘えっぱなしの全部ゴーを出してもらわないと動けないくらい。支えを無くしてしまった気持ちがすごく強い」

■八幡かほるさん
「剛章(たかゆき)さん!53年間本当にありがとう」
24年前、亡くなった夫とこの家を建てました。
思い出が詰まった自宅の壁を塗りなおすことになった時、委託した会社から「感謝のかべ」を提案されました。

■八幡かほるさん
「主人が亡くなってからそんなに(時間が)経ってないので私はこれで良かったのかなとか」「思い出ばかりの毎日でしてそれを心に表せるのは本当にうれしい。」

同居する長男夫婦。千葉県から長女の一家も駆け付け、壁にそれぞれの感謝の気持ちを書きました。

【明日香さんが書く様子】
【「お父さんの娘で良かった」】
■娘の佐野明日香さん
「本当に(父に)愛されてただただ愛されてたので。感謝(の気持ち)でいっぱいです」「その気持ちを壁に載せました」

この「感謝のかべ」は来月までに新しい塗料が塗られ見えなくなりますが、家族の思い出として残ることになります。

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