体調不良の生徒に体育見学認めず、児童の前で教諭叱責…兵庫県教委、4教諭を処分

兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 体調不良を訴えた高校1年の女子生徒の体育見学を認めず、生理による腹痛に対して不適切な発言をしたとして、兵庫県教育委員会は25日、播磨東地区の県立高校の男性教諭(39)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 県教委によると、男性教諭は5月上旬、病欠明けの生徒が「せきが出る」などの理由で見学を申し出たのに「成績で損になる」として準備運動や一部の実技に参加させた。授業後に生理による腹痛を訴えた際は「血出てんのか」と言った。男性教諭は現在、生徒の授業を外れているという。

 また、養父市立小学校の特別支援学級で2023年度、男子児童を大声で叱るなどしたとして、40代の男性教諭を減給10分の1(1カ月)とした。過去にも同様の指導をしたとして減給処分を受けていた。

 ほかに、授業を度々止めて児童の前で女性教諭の指導方法を叱るなどした加古川市立小学校の男性校長(57)を減給10分の1(3カ月)、授業開始後も教室に行かせず女性教諭を約40分間指導し続けて精神的苦痛を与えたとして、加古川市立中学校の男性教諭(47)を減給10分の1(1カ月)とした。(鈴木雅之)

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