NTT西日本が通信設備の復旧対応を報告 現在は9割回復も完全復旧の見通し立たず

能登半島地震では広い範囲にわたり、通信設備が被災しました。

NTT西日本は、その復旧対応について、報告を行いました。

25日、輪島市内。

国道沿いでは地震によって倒れてしまった電柱を運び出すなど、復旧作業が進められていました。

NNN取材団・楠下一輝 記者:

「土砂崩れの影響で電柱が倒れてしまった場所では新たなケーブルをガードレールにそわす形で応急復旧が行われています」

NTT西日本によりますと、能登半島地震では通信サービスの起点となる通信ビルが土砂崩れなどで被害を受けたほか、電柱が倒れるなどしたため、県内のおよそ9500回線に一時影響が出たということです。

被害のほとんどが輪島市、珠洲市、能登町で、1日最大950人体制で復旧対応を行うなど発災当初から急ピッチで作業が進められ、現在は、全体の9割程度の通信サービスが回復しているということです。

NTT西日本 北陸支店・小杉佳世子支店長:

「特殊性としましてはアクセスが非常に困難であったということ」

「復旧に携わる社員がいかに復旧再優先できる環境を作るか、かつ安全に作るか、我々非常に尽力しました」

NTT西日本は、完全復旧については道路などのインフラ設備の復興計画に合わせて作業を行う必要があるため、見通しは立っていないとしています。

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