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25日朝、青森市の八甲田でタケノコ採りをしていた80代の女性がクマに襲われ亡くなりました。
【稲葉千秋アナウンサー】
「現場からほど近い酸ケ湯温泉では、今も宿泊客の受け付けを行っています、ただ宿泊客には、周辺を出歩かないようにと呼び掛けています」
全国屈指の温泉宿のすぐ近くで起きたクマの被害…。
【埼玉からの宿泊客】
「事故があったから、クマに襲われたということで、極力山に行かないでくれと。警察からも指導があったと言われた。我々は登山を目的に来たから。今着いたばかりで」
【東京からの宿泊客】
(Q.きょうこちらでクマが出没)「そうなんですね。知らなかったです」
(Q.何かクマよけの対策は)「何も考えてなかったです」
【酸ケ湯温泉 畑田素子支配人】
「チェックインの時に、外には単独で出かけないように、きょうクマが出たことはお伝えしようかと思い、フロントには(呼び掛けするよう)徹底しています」
2024年に入ってからクマの目撃情報が相次いでいます。県内では、17日時点で194件。記録的なクマの目撃数となった前年のペースを上回っています。
人と野生動物の関係性に詳しい弘前大学農学生命科学部の岸岡智也助教は…。
【弘前大学農学生命科学部 岸岡智也助教】
「(クマは)おいしいものに執着する性質がある、そういったことで、人の近くにはおいしいものがあったり、良い思いができるということを学んでしまっていることも、可能性として考えられると思います」
山に入る時に気を付けておくべきことは…。
【弘前大学農学生命科学部 岸岡智也助教】
「クマの活動が活発な早朝とか夕方は避ける、もしくは二人以上で行動し、話し声を出したり、クマ鈴を付けたり、ラジオを携帯したり、音を出すことでこちらの存在を気づかせることが重要です」
「もし、向こうに気づかれてしまった場合も、背中を向けたりとか走ったりすると、クマも追いかけてしまう習性がありますので、そういうことをせずに目を合わせたままゆっくりと後ずさって、その場を離れるということを意識していただければと思います」