F1リーグ復帰後『ヴォスクオーレ仙台』初試合は…井上卓選手「みなさんの拍手が聞こえて本当に勝ちたかった」

フットサルFリーグ・ヴォスクオーレ仙台は23日、F1リーグ復帰後初となる仙台での試合に臨みました。5年ぶりとなるトップリーグ復帰を支えたベテラン選手が奮闘しました。

昨シーズン行われたFリーグ1部・2部入れ替え戦を制し、5年ぶりにF1リーグへの復帰を果たしたヴォスクオーレ仙台。

かつて財政難から異例となるシーズン途中でのF2リーグ降格を経験。さらにリーグへの出場資格を失うなど、クラブは存続の危機に立たされました。

そんなヴォスクオーレを支え続けてきた選手がいます。

「ミスターヴォスクオーレ・シーラカンス」井上卓選手です。今年で在籍11年目。クラブを知り尽くすベテランです。

ヴォスクオーレ仙台 井上卓選手: 「もう難しいだろうなという気持ちの方が当時は強かったので、長かったですけれど、よく戻ってこられたなと」

井上選手はクラブ復活のため、新たに設立された運営会社のスタッフとしても支えてきました。

井上卓選手: 「選手兼広報兼営業ですね。(Q 全部ですね)積極的プレイヤーですから。ゼロからのスタートと思っていたら、マイナスからのスタートだという印象を動き始めた時は思いましたね」

元選手として活躍した清水誠監督を中心に歩みだしたクラブの再出発は、長く険しい道のりとなりました。そして掴んだF1リーグへの切符。目指すは過去の自分たちを超えることです。

井上卓選手: 「やっぱり過去のF1の成績を超えたいですし、その為に戻ってきたんで」

5年ぶりのF1リーグ。ヴォスクオーレ仙台は23日、復帰後初となる仙台でのホームゲームに臨みました。

1点を追うヴォスクオーレは前半10分、コーナーキックから最後は井上。井上の今シーズン初ゴールで同点に追いつきます。

さらに11分、小野寺のパスに最後は森村、逆転に成功します。

しかし、トップリーグの壁は厚く、後半は大分に立て続けにゴールを奪われ、突き放されてしまいます。それでもヴォスクオーレは17分、再び井上、この試合2点目となるゴールにスタンドも沸きますが…、反撃もここまで。

7対4で敗れ仙台でのF1復帰初戦を勝利で飾れなかったヴォスクオーレ。しかし、彼らの復活にスタンドからは惜しみない拍手が送られました。

ヴォスクオーレ仙台 井上卓選手: 「みなさんの拍手が聞こえて本当に勝ちたかったなと(思った)。また次のホーム戦も同じくらいの(数の)人が来てくれて、僕たちが勝つ姿を見せられればと思います」

次節は27日、アウェーでしながわと対戦。ヴォスクオーレはF1復帰後初勝利を目指します。

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