会津東山温泉「向瀧」の庭園が国の登録記念物に 四季折々の景観 旅館が営む近代的な庭園として評価

福島県会津若松市の会津東山温泉にある庭園。場所は旅館の中。旅館が営む近代的な庭園として評価され、国の文化財に新たに登録される。

会津東山温泉の旅館「向瀧」。創業は明治6年。当時から訪れた客をもてなしてきたのが、客室棟に囲まれたこの庭園だ。
向瀧・平田裕一さんは「古い写真とかを見てみると、結構あそこの大きい石とかそのまま配置されていて、明治または江戸時代からこの地に配置されていたのかと思うところがある」と話す。

春のサクラ、夏にホタル、秋を彩る紅葉、冬は雪景色とロウソクの灯り。
四季折々の景観が楽しめる庭園について、国の文化審議会は「旅館に営まれた近代庭園の事例として意義深い」と評価。名勝地として保護・保全する国の登録記念物に登録されることになった。

旅館の建物は、平成8年に国の登録有形文化財となっていて、庭園とともに会津、そして日本の歴史と文化を発信したいと考えている。
向瀧の平田さんは「お客様それぞれに登録有形文化財の建物の中で登録記念物の庭園を眺めながら日本っていい国なんだなと思っていただけると嬉しいです」と喜びを語っていた。

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