【篠原ともえ】デザイナーを務めたバッグが国際的広告賞「第103回ニューヨークADC賞」に入賞 高尾山発で「林業・工芸・環境保護」をつなげる

デザイナーの篠原ともえさんと、篠原さんが所属する「STUDEO」が、林業と工芸をつなげゴミの持ち帰りを呼びかけるバッグのプロジェクトで「ニューヨークADC賞」に入賞したことを公表しました。

篠原さんは自身のインスタグラムで「間伐材からつくられたバッグ「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」 が、第103回ニューヨークADC賞Promotional Apparel部門にてMeritを受賞しました。」と公表。「ADC賞」とは、例年行われる広告メディアや産業デザインに関わるイベントとして世界で最も長い伝統を持つとされており、今年で103年目を迎えています。

公式に発表された写真では、大きな生成り色のバッグを持った女性が躍動しています。テキストでは「年間およそ250万人の登山者が訪れる高尾山で、長きにわたり課題となっているゴミの持ち帰りの啓蒙を、作品を通じ呼びかけたアートプロジェクトです。」と説明しています。

さらに動画では、高尾山の森を持続的に育むために生じた杉の「間伐材」が手すき和紙の製法で紙へと再生され、ゴミ持ち帰りのための「トラッシュバッグ」になってゆく過程が披露されています。

篠原さんが所属する「STUDEO」は、今回のバッグについて「2023 年初開催された『八王子芸術祭 Journey 自然に潜む美しさを探る旅』にて高尾山山頂で無料配布しました。」「世界中から年間およそ 250 万人の登山者が訪れる高尾山で、長きにわたり課題となっているゴミの持ち帰りの啓蒙を本作品で呼びかけました。」と、バッグを通じた取り組みを紹介。「SDGs が謳われる昨今、知られざる林業の課題を独自の技工で解決へと導く新たな挑戦が、世界的な広告賞で評価された形となりました。」と説明しています。

篠原さんは公式コメントで、10代の頃に八王子でデザインを学んだことを明かし、地元の林業の方々への感謝の言葉に合わせて「ものを形にするだけでなく、こうしたかけがえのない伝統の橋渡しをすることも、私達デザイナーの責務だと思っております。」と、デザインを通じて社会貢献を果たしてゆく意志を伝えています。

【担当:芸能情報ステーション】

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