野菜や花への被害が懸念されるカタツムリの外来種「オオクビキレガイ」初確認

「オオクビキレガイ」というカタツムリの外来種です。家庭菜園や花壇で大量発生し、野菜や花への被害が懸念されるこのカタツムリなんですが、宮崎市の民家で生息しているのが宮崎県内で初めて確認されました。

(武澤直穂 記者)「ここにブロックに張り付いたオオクビキレガイがいました」

カタツムリの一種、オオクビキレガイ。
殻の長さが3、4センチほどで端が切れているという特徴があります。

もともとは地中海周辺地域に生息している生物ですが、1988年に福岡県で国内で初めて確認されて以降、西日本を中心に生息域が広がっているとみられます。

カタツムリに詳しい宮崎野生動物研究会の西邦雄さんによりますと、これまで、県内でオオクビキレガイが確認された事例はありませんでしたが、今回、宮崎市の住宅の庭で初めて確認されました。

(宮崎野生動物研究会 西邦雄さん)「湿ったところでないと生きていけないが、生息地の地中海は割と乾燥したところでも生きている。それが日本に来ると、もっと住みやすい環境になっているため、大量発生したのではないかと思う」

オオクビキレガイは繁殖力が高いため、家庭菜園や花壇で大量発生し、野菜や花を食い荒らす被害が懸念されるといいます。

西さんは家庭の庭などを確認し、オオクビキレガイを発見した際には、生態系を守るためにも駆除することが大切としています。

(宮崎野生動物研究会 西邦雄さん)「肉食もするし、野菜も食べる雑食性なので、日本古来の生き物を食べてしまうおそれがあるので、ナメクジ駆除剤などを使って駆除してもらえれば」

この「オオクビキレガイ」なんですが、殻の端が切れているという特徴があります。

特に落ち葉や草を集めたものの下に生息していることが多いということなので、生態系を守るためにも見つけ次第、駆除してほしいということです。

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