パリ五輪出場2選手、母校・青森山田高で奮闘誓う 佐藤大宗(近代五種)、永原和可那(バドミントン)

母校の青森山田高を訪れ、パリ五輪への意気込みを語った佐藤(左)と永原の両選手
花束を持つ佐藤(左)と永原の両選手

 パリ五輪に出場する近代五種男子の佐藤大宗(たいしゅう)選手(30)=青森市出身、自衛隊体育学校=と、バドミントン女子ダブルスの永原和可那選手(28)=北海道出身、北都銀行=の壮行会が25日、2人の母校・青森山田高校(青森市)で開かれた。五輪初出場となる佐藤選手は「日本人初のメダルを目指して、死ぬ気で戦ってくる」と意気込みを語った。

 佐藤選手は2023年9月の杭州アジア大会で日本のパリ五輪出場枠を自ら獲得するなど、日本のエースとして活躍している。永原選手は東京五輪に続き2度目の大舞台。松本麻佑選手(28)=北都銀行=とのペアは「ナガマツ」として親しまれ、東京五輪準々決勝敗退の雪辱を期す。

 佐藤、永原両選手は全校生徒や教職員らの拍手に迎えられ入場。これまでの戦いぶりを紹介する動画が流され、高校時代や競技に対する質疑応答などが行われた。同校生徒会長の栗林梓さん(3年)は「世界の舞台で活躍する先輩方は、私たちの誇りであり憧れ。健闘を祈っています」と激励した。

 壮行会後の取材に、佐藤選手は「壮行会を通じて少しでも多くの方々に近代五種を知ってもらえたと思う。『この人(佐藤選手)に会えてよかった』と思ってもらえる試合をしたい」、永原選手は「青森で練習漬けの3年間を過ごしてすごく成長できた。メダルを持って帰ってこられるように頑張るので、応援してもらえればうれしい」と語った。

 パリ五輪は7月26日に開幕。近代五種は8月8~11日、バドミントンは7月27日~8月5日に行われる。青森山田高出身ではバドミントン女子ダブルスの志田千陽選手(27)=秋田県出身、再春館製薬所=もパリ五輪出場を決めており、6月28日に同校で壮行会を行う予定。

© 株式会社東奥日報社