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秋田内陸線を運行する秋田内陸縦貫鉄道は1億9800万円あまりの赤字となる2023年度の決算を承認しました。赤字額2億円以内の経営目標は9年連続の達成です。
秋田内陸縦貫鉄道の株主総会は25日北秋田市役所阿仁庁舎で開かれました。2023年度の秋田内陸縦貫鉄道の決算は1億9800万円余りの赤字で、赤字額は前年度よりも570万円ほど増えました。
観光利用が増えたことで運賃収入は前の年よりも2900万円余り増加しましたが、燃料費などに対する新型コロナ関連の助成金が減少したことなどで赤字額が増加しました。
2023年度の外国人観光客の乗車数は台湾チャーター便の就航が始まったこともあり、過去最高の約4万3000人を記録しましたが、短い区間の乗車に留まり運賃収入の増加はわずかとなっています。
県と沿線の2つの市のうち仙北市は負担金を減らす意向を示していて、赤字経営が続く内陸線に対し自治体の間で温度差が生じています。
決算は承認され、35周年を迎える2024年度は県や沿線自治体の運営費補助が500万円少ない1億9500万円となったことから赤字額を1億9500万円以内に収める事業計画としています。