中学校にリアルタイムで「暑さ指数」把握する機器設置 熱中症死亡事故受け 山形・米沢市

本格的な夏を前に、米沢市の中学校の校庭に暑さ指数などを計測する機器が設置された。リアルタイムで更新される気象データを把握し、生徒の熱中症予防につなげる。

米沢市では2023年7月、部活動を終えた女子中学生が帰宅途中に熱中症で倒れ、その後、亡くなる事故が発生している。

これを受け、米沢市は5月、民間の気象情報会社ウェザーニューズと包括連携協定を結び、熱中症予防の指標となる「暑さ指数」をリアルタイムで把握することができる観測機器「ソラテナPro」を市内4つの中学校の校庭に設置することを決めた。

気温・湿度・雨量など7つの気象データを自動で観測し、データが学校内の端末に通知されるというシステムで、25日、米沢市立第四中学校で設置工事が行われた。

(米沢市立第四中学校・平賀正和教頭)
「より精度が高く、頻度も今までより頻繁に、正確に測ることができる。生徒の安全に生かしていけると思う」

(米沢市教育委員会・五ノ井智子学校教育課長)
「かけがえのない命を守るという部分について、データをもとにしながら対応に生かしたい」

市内4つの中学校に設置される「ソラテナPro」のデータは、市内のほかの3つの中学校や、近くの小学校などにも共有される。
市は7月からシステムの運用を開始し、市内全域の熱中症対策に役立てるとしている。

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