自殺しようとした女性を救助したのは…埼玉県警の捜査三課長 サイクリング中に遭遇

今年4月、埼玉県三郷市の川に入り自殺しようとした女性を埼玉県警の捜査幹部が救助しました。

警察によりますと今年4月、埼玉県越谷市に住む20代の女性が三郷市の中川に入り、自殺しようとしていたところ、サイクリングしていた埼玉県警の高井研市捜査三課長(55)が偶然、近くを通りかかりました。

女性に気付いた高井課長は近くにいた人に110番通報を頼んだうえ自ら川に入り、女性を後ろから抱えて救助。女性にケガはなく家族に引き渡されたということです。

実は高井課長、過去に機動隊の水難救助隊の小隊長などを務めた経歴の持ち主。

その経験などから女性を助ける際は優しく諭しながら自らが巻き込まれないよう慎重に対応したと振り返ります。

「自ら水に入って助けに行かないという鉄則があるが協力を求めている時間はなかった」「尊い命なので救うことができたことは良かった」

25日、現場を管轄する吉川警察署の江田浩之署長から直接感謝の言葉が伝えられた高井課長。

吉川署は「市民の命を勇気をもって救っていただいたことに感謝します」とコメントしています。

厚生労働省や自殺の防止活動に取り組む専門家などは、悩みを抱えていたら自分だけで解決しようとするのではなく、専門の相談員に話を聞いてもらうなどしてほしいとよびかけています。

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