指導法が変化する自動車学校 教官「生徒をやさしくほめて、アドバイス」 大分

6月25日は語呂合わせで「無事故の日」、指定自動車教習所の日でもあります。変化しつつある、自動車学校のいまを取材しました。

大分県内には現在、自動車教習所が17か所あります。1年を通して多くの免許取得者が出ていますが、その数にはある変化がー

(大分県自動車学校・古椎次郎講習課長)「子どもの数が減ってくることで減少傾向といえると思う」

県警のまとめでは、県内の運転免許合格者数は去年、2万7491人と令和に入って最少を記録しています。こうした状況を受けて自動車学校ではー

(古椎次郎講習課長)「昔は一方的に話を押し付けるような時代もあったかもしれませんが、今は優しくほめて上手にのばして、アドバイスをしています」

実際の教習現場ではー

(教官)「ここに車2台分の幅が実はあります。幅をどう使うかですが、良いですね。広く使えてます」

大分市賀来北の大分県自動車学校では、指導のペースについても生徒ごとに担当の教官を決めていて、ひとりひとりにあわせた指導計画を作成しています。

(生徒)「比較的優しく教えてもらっていて、大事なことはしっかり教えてくれる良くしてもらっている」

また、年々、高齢者講習の需要が増え、この自動車学校でも毎年5000人以上が参加しています。講習には近年問題となっているアクセルとブレーキの踏み間違えを想定した内容が取り入れられています。

段差の前でアクセルを踏んで急ブレーキで停止、反応の速さを確認しますが…

(教官)「すぐ登った瞬間に停めてじっとしてください。どこで停めましたか。はるか遠くで停まってますよ」

慣れない想定に、反応しきれなかった参加者もいました。

(古椎次郎講習課長)「30年運転していて、今後も続けていたら、以前はそんなことがなかったということがあっても、体力などの変化に気づいてもらい、今後の運転に役立つひとつのきっかけになったらいいなと思う」

地域の無事故を目指して、大分県自動車学校では定期的に高校生への自転車安全教室なども開いています。

© 株式会社大分放送