赤潮で養殖ブリ2万4000匹に被害 長島町沖の八代海

鹿児島県長島町で確認された赤潮による養殖ブリへの被害は、6月25日時点で2万4000匹となり、県は引き続き警戒を呼びかけています。

長島町沖の八代海では、有害プランクトンの「シャットネラアンティーカ」などが増殖し、県は6月10日に赤潮警報を発表しました。

赤潮の影響で、25日時点で長島町の養殖ブリ約2万4000匹が死に、被害総額は3500万円となっていて、東町漁協と長島町は対策本部を設置し、漁業者に警戒を呼びかけています。

東町漁協・水口和人参事
「監視体制の強化であったり、被害の防止策を継続してやっていきたい。漁協としても最重要課題として取り組んでいきたい」

県は、周辺海域での水質調査を続けていますが、現在は熊本県方向に潮の流れがあるため、県内の海域でのプランクトンの数は減少傾向にあるということです。

長島町では2010年に赤潮でブリやカンパチに約37億円の被害が報告されています。

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