飲酒したがアルコール抜けたと…公立中学校教諭の44歳男が酒気帯び運転疑い 鹿児島中央署が現行犯逮捕

 鹿児島中央署は25日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、鹿児島市山田町、公立中学校教諭の男(44)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午前5時15分ごろ、同市新町の市道で、基準値を超える酒気を帯び軽乗用車を運転した疑い。

 同署によると、飲酒運転の警戒に当たっていたパトロール中の警察官が車を止めさせ、職務質問で発覚した。「飲酒したがアルコールは抜けたと思っていた」と一部容疑を否認している。

■相次ぐ不祥事に県教委「危機的状況」

 公立中学校教諭が25日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。鹿児島県教育委員会は前日、飲酒運転を含む3件の懲戒処分を発表したばかり。県教委は「憂慮すべき状況」と危機感を募らせている。

 県教委は、これまでも服務規律について研修などを通じて指導してきたという。しかし、2023年度の懲戒処分が年間10件だったのに対し、本年度は6月24日時点で4件。19日には不同意わいせつの疑いで公立中教諭が逮捕されている。

 県教職員課の中島靖治課長は「現職教員の逮捕という事態が重ねて発生したのは非常に憂慮すべきこと。県民の信頼を裏切る危機的な状況と言わざるを得ず、誠に遺憾」とコメント。

 今後の再発防止について、市町村教委や各学校長とともに、改めて法令順守について指導し、不祥事根絶に取り組むとしている。

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