映画「逃走中 THE MOVIE」完成記念イベントでJO1&FANTASTICSメンバー6人がグループを越えた絆を告白!

2004 年に放送が始まり、7月21日と22日のFNS27時間テレビ内にて放送されるフジテレビ系バラエティ「逃走中」(放送時間未定)。逃走者はハンターから逃げた時間に応じて賞金がもらえるシステムで、捕まってしまえば賞金ゼロ。逃げ切って大金を狙うか途中でリタイアして手堅く稼ぐか…一か八かのスリリングな展開で長い人気を誇っている。

そんな「逃走中」が20周年という節目の年に、JO1FANTASTICSのメンバーが出演する『逃走中 THE MOVIE』として映画化が決定。全国公開される7月19日を前に、6月24日、完成記念イベントを行った。

登壇者は、キャストの川西拓実(JO1)、佐藤大樹(FANTASTICS)、中島颯太(FANTASTICS)、木全翔也(JO1)、金城碧海(JO1)、瀬口黎弥(FANTASTICS)、そして西浦正記監督。

大勢の観客が詰めかけたTOKYO DOME CITY HALLに、「逃走中」のナレーションとしておなじみのマーク・大喜多氏によるナレーションが響き渡る。すると、キャスト陣が舞台上手、下手からそれぞれ登場し、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こり、会場のボルテージは瞬く間に最高潮に。そのままレッドカーペットを華々しく闊歩(かっぽ)し、観客の声援に笑顔を振りまきファンサービスで応える6人。いよいよ舞台あいさつがスタートするかと思いきや、なんとハンターが舞台上に登場。キャストを確保すべく追走開始し、会場全体に歓声と悲鳴がこだまするなか、キャスト陣はアリーナ上から散り散りになって逃走。

突如、“リアル逃走中”が始まり、誰もいなくなった会場にまず現れたのは、⻄園寺陸役の瀬口黎弥。「皆さんこんにちは! ⻄園寺陸を演じました瀬口黎弥です。ハンターに追われています! マジでやばいです! 一旦逃げます。また後ほど!」と息を切らしながらあいさつし、再び逃走。続いて姿を見せたのは北村勇吾役の金城碧海。「陸〜! 北村勇吾役のJO1・金城碧海です! こんなの試写会じゃねーじゃん! またあとで!」と呼び掛け、消えていく。続くは橘大和役の川⻄拓実。ステージ下からダッシュでステージに現れ、「うぉ〜あっぶね〜、リアル逃走中!? 面白そうじゃん!!」と劇中シーンのセリフを披露し、再び袖へ。一方、黒幕で身を隠していたのは伊香賢役の木全翔也。黒幕から恐る恐る顔をのぞかせながら、「伊香賢役の木全翔也です! みんな、ハンターに捕まらないように正しい選択をしろよ」と同様に劇中シーンのセリフを披露すると、再び黒幕の中へ。

さらに大澤瑛次郎役の中島颯太がステージ上手から登場し、「大澤瑛次郎役を演じました、中島颯太です。皆さん、ハンター知りませんか? 僕の計算上、向こうから来るんだよな。こっちに逃げよう」と言葉を残し、さっそうと逃走していく。そして、最後に現れたのは寺島譲司役の佐藤大樹。「寺島譲司役の佐藤大樹です! 賞金100億円、皆さんのために逃げ切ります!」と力強く宣言すると、黒幕に隠れていた木全が再び顔を出し再登場。しかしすぐさまハンターに見つかり、慌てて舞台袖へと逃走していく2人。劇中さながらの“逃走中”が繰り広げる演出に、観客はくぎ付けで大いに盛り上がりを見せていた。無事に“逃走成功”した6人と⻄浦正記監督が舞台に登壇すると、いよいよ舞台あいさつがスタート。

“史上最走=しじょうさいそく”のレッドカーペットが実現した今回の完成披露舞台あいさつ。川⻄は「楽しいですね。なかなか走ることなんてないですし、うれしかったです」と喜々として語ると、中島も「こんなに走ると思わず…脚が“疲労”舞台あいさつです」とちゃめっ気混じりにしゃれを挟んで便乗し、会場の笑いを誘っていた。佐藤は「逃走中ならではの演出でしたし、何より練習通りきちんとやれてよかったです」と笑顔を見せ、黒幕で身を隠すというチャーミングな“逃走劇”を披露した木全も、「忍者になった気分で頑張りました。(黒幕は)意外と重たいんですよ」と明かした。瀬口も「(ハンターの足は)速かったですね。気付けばあんなところにいた、という感じです。本作で初めての舞台あいさつで緊張もしましたが、全力で取り組みました」と清々しく語る。さらに金城は追走してきたハンターについて「久しぶりに(ハンターを)見て、心臓のドキドキが止まらなかったですね」と語り、久しぶりの光景に撮影当時を思い出した様子だった。

そしてトークの本題は映画の話題に。放送開始から記念すべき20周年を迎えた「逃走中」。ドラマ映画化となる本作へ出演を果たした当時について問われると、佐藤は「率直にうれしかったですし、何よりJO1との共演が楽しみでした」とオファー時の心境を告白。川⻄も「人気番組の映画化で、FANTASTICS(の3人)と共演できたことが良かったです。(映画の)規模も想像の100倍は大きくて驚きましたが、心おきなく思い切りやり抜くことができました」と語ると、対する中島も「JO1のみんなも非常にハードスケジュールの中、一人一人がキャラクターをしっかり作ってきていて、とても刺激をもらえました」と振り返り、撮影の充実ぶりをにじませていた。

一方、メンバー間での共演についてもおのおの感じることはあったようで、金城は「翔也は普段おちゃらけている部分があったり、拓実くんに関しても普段はカッコいい姿を見てきているので、JO1として過ごす姿とは少し違って。みんな役にハマっていてすごいなと」と称賛の言葉を送っていた。演技を褒められた木全は、昔から見ていた「逃走中」に出演できたのは光栄と言い、「FANTASTICSと出演できてうれしかったです。3人が“ウェルカムオーラ”で出迎えてくれました」と回顧。すると佐藤も「クランクイン前の僕の誕生日に、この世にあるありたっけのレモンサワーをJO1メンバーからいただきました。あの時にJO1はすてきなグループだなと感じましたね」と、相思相愛ぶりを見せる場面も。そして瀬口は「最高でしたね! JO1はカッコいいイメージがあったんですが、話してみるとみんな気さくで…。新たなグループが作れるんじゃないかと思うくらい、友情も生まれたと思います」と話すと、横で話を聞いていた監督も「6人一緒のシーンは多くはなかったと思いますが、自分たちで“絆”を作れていて安心しました」と懐かしんでいた。

その後、トークは陸上練習の話題へ。元陸上部という役の設定から走りのシーンも多かったため、撮影より先に陸上の練習からスタートしたという。監督は「スピードを出してカッコよく走るシーンに見せるために、走りの練習から頑張っていただきました」と回顧。そして、佐藤が「きつかったですが、JO1はその後6時間の練習があるとか言っててほんとにすごいし、負けてられないなと思った」と話すや否や、木全が「(FANTASTICSの3人も)陸上練習後にツアー準備をしていてすごかったです」と語り、互いのグループメンバーへのリスペクトがにじみ出ていた。さらに中島が「碧海の陸上練習の上達スピードがすごかった」と讃えると、金城がうれしさを堪えきれずに「ありがとう」と抱き合うと、観客席からは大きな歓声が上がっていた。

さらには監督から各キャスト陣へのメッセージが。難解な役どころを担った佐藤に対しては、「素晴らしかったです。クライマックスの部分にとてもいいお芝居を見せてくれるので、皆さんお楽しみに」と。佐藤当人は「自分も頑張りましたが、相方の拓実(川⻄)の方が素晴らしかったです」と川⻄への賛辞も忘れない。

続いて、明るいムードメーカーの陸を演じた瀬口について、「一人だけ泣く芝居がなかったのですが、ある役者の涙を誘う素晴らしい演技があった」と監督が明かすと、すかさず瀬口が「うれしいです!!」と、なんとここで“泣く芝居”を披露。そして「監督とたくさん話をしながら、3文字の“ある口癖”を作り上げました。その言葉のパターンなどもこだわって作りましたし、監督がさっき仰っていたシーンにも響いて来るポイントなので、注目してください」と自信をみなぎらせる。

金城に関しては「最初一番不安だったが、佐藤くんとの切ないシーンが素晴らしかったんです。そしてなかなか難しいアクションシーンもすぐできて感心しました」とキャストの中でも大きな“伸びしろ”を見せてくれたことへ賛辞を送る。それに対し金城も「不安も大きく試行錯誤しながらのお芝居になりましたが、うれしいです。考えながら演じ切ったシーンはもちろんですが、アクションシーンもお気に入りシーンです」と自身の見どころをしっかりアピール。メンバー随一の切れ者だが、ゲームに追い込まれていく賢を演じた木全については、「裏を持つキャラクターだったので難しかったと思いますが、その裏を見せるシーンが抜群にいい芝居でした。(素晴らし過ぎて)スタッフも思わずため息が出てしまうくらい」と木全の演技力の高さを語る。木全は「監督の顔を見ているとついて行きたい人だなと思えたし、その期待に応えようと頑張りました」と信頼をにじませていた。

次に、普段の姿と大きく異なり、ギャップあふれるキャラクターの瑛次郎を演じた中島の話題に。「補欠の役柄として、仲間への想いも(芝居から)伝わってきたし、終盤のシーンでみんながワイワイしてる時の彼の表情は注目です」と中島の熱演を称賛し、見どころを明かす。それに対し中島も「(監督も)一芝居に本気で向き合うと言ってくださって。監督の想いに対して応えられるように、こちらも全力で演じさせていただきました」と熱量を持って演じていた様子を追懐。最後は、リーダー的存在の大和を演じた川⻄について。「撮影を重ねるごとにどんどん成⻑してくれました。最終盤、仲間たちを思い出すシーンがテストからお芝居が良すぎて、その部分もそのまま使ってしまいました」と大絶賛。川⻄も「大変なスケジュールでの撮影となりましたが、その分思い出も短期間に凝縮されていて…。今となっては振り返りやすいので、そんなスケジュールにも感謝したいです(笑)。自分の思い違いかもしれないのですが、監督がテストの時点で泣いていた気がして。そんな監督の顔も思い浮かべながら演じることができたので、素晴らしいシーンになったと思います」と感慨深く思い返していた。

トークの終盤では、両グループの楽曲が話題に。JO1による主題歌「Believe in You」について、金城は「歌詞の中に僕たちキャラクターのことや、逃走中で駆け巡ったり走るシーンをなぞらえているバラード調の曲。ぜひ聞いてほしいです」と呼び掛ける。またFANTASTICSが担当するファイティングテーマ「ブレイクライン」については、中島が「一人一人にストーリーがあり、葛藤や絆といった力強いメッセージ性がある作品です。MVも映画をオマージュした力強い強い内容となっています」と語り掛けると、客席からは大きな拍手が送られた。

最後に、集まった観客のために、両グループを代表して、川⻄と佐藤からメッセージが語られた。「必ず何か持って帰ってもらえるものがありますし、皆さんにとっての大切なもの思い浮かべながら帰ってほしいです」(佐藤)、「周りのいろいろな方を誘って観に行ってほしいし、SNSに感想を書いてください。(観て)絶対、後悔しない作品なので、スリルを味わってください」(川⻄)と、それぞれが熱く語ると、会場全体が万来の拍手喝采に包まれた。

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