人気スーパー【ヤオコー】、950円「おいしすぎてバチが当たりそう」な惣菜とは?

ヤオコーの外観(C)サイゾーウーマン

関東地方を中心に187店舗(4月1日時点)を展開する人気スーパーマーケット「ヤオコー」。業績が好調な理由を探るため、実際に店舗でお買い物をしてみます!

目次

【ヤオコー】業績は右肩上がり
7月11から「ヤオコーPay」開始
【ヤオコー】の売り場をチェック
【ヤオコー】ほたて太巻など実食
【ヤオコー】の魅力とは?

※価格はすべて税込み。
※店舗によって取り扱い商品や価格が異なります。
※2024年6月15日の情報です。

【ヤオコー】埼玉に約100店舗、業績は右肩上がり

“食生活提案型スーパーマーケット”を謳い、埼玉に本社を置くヤオコーは、埼玉県に99店舗、千葉県に33店舗、群馬県に16店舗、東京都に14店舗、神奈川県に12店舗、茨城県に7店舗、栃木県に6店舗(すべて4月1日時点)を展開。

同じく埼玉に本社のある人気スーパーといえば「ベルク」がありますが、店舗数はヤオコーのほうが50店舗ほど多いようです。

そんなヤオコーの気になる業績(ヤオコー単体)ですが、2024年3月期の連結決算によると、営業収益5,347億8,000万円(前期比9.6%増)、営業利益255億9,200万円(12.1%増)で、35期連続増収増益を達成。巣ごもり需要や物価上昇が追い風となり、売上高は右肩上がりとなっているといいます。

プライベートブランドは4つ

また、プライベートブランド(以下、PB)「Yes!YAOKO」を展開していますが、さらにコンセプトの異なる「ハピネス」「プレミアム」「ベーシック」に細分化されているとか。

加えて、業務提携しているスーパーマーケットチェーン「ライフ」と共同開発したPB「スターセレクト」も展開しており、PB一つ取っても奥が深そうです。

今回は、週末の夕方にヤオコーへ行き、PB商品とお惣菜を中心にチェックしていきます。

【ヤオコー】7月11日から「ヤオコーPay」がスタート!

ヤオコーの入り口(C)サイゾーウーマン
左は「ヤオコーカードポイント」に関する案内(C)サイゾーウーマン

ヤオコーでは以前からポイントが貯まる「ヤオコーカード」を採用していますが、さらに7月11日から、既存サービス「ヤオコーPay」がヤオコーカードでも利用可能になるとか。

それに伴い、同10日までに電子マネー機能付きの「ヤオコーカード」に切り替えると、100ポイントがもらえるキャンペーンを実施中だそうです。

お買い得商品のチラシ(C)サイゾーウーマン

チラシを見ると、日替わりの値引き商品がわかりやすく載っています。この日はとうもろこしやぶりの切身がお買い得でした。

【ヤオコー】売り場をチェック!

入り口付近にて、沖縄県の物産コーナーが設けられていました。ちんすこうやコーレーグース、八重山そばなどが並んでおり、見ているだけでも楽しい!

なお、ヤオコーの売り場をざっと見まわす限り、特にお値打ちな商品には「くらし応援特価」と書かれた黄色い値札のついているもよう。合計金額を安く抑えたい人は、黄色い値札を目印に買い物すると良さそうです。

青果売り場

この日はさくらんぼの試食会を行っており、645.84円の「佐藤錦」のパックが大量に並んでいました。お言葉に甘えて筆者も1ついただき、入店早々幸せな気分に。

カット野菜コーナーでは、「Yes!YAOKO」の「みずみずしいせん切りキャベツ」(105.84円)をはじめ、「みずみずしい」シリーズが各種並んでいます。

「みずみずしいパリッとイタリアン」(149.04円)の商品説明には、「野菜の洗浄を見直すことで、薬品臭が全く無くパリッとした葉野菜の食感が楽しめます」と書かれていました。

確かに、薬品臭に「うっ」となるカット野菜ってたまにありますよね。「薬品臭が全く無く」と言いきってくれるのはうれしい限り。

肉売り場

この日は、結構な広さで「焼肉・よりどりセール」を行っていました。1パックだと1598.4円の焼肉用の肉が、2パックだと3002.4円、3パックだと4298.4円になるというバイキング方式の売り方でした。

どれもパックの盛り付けが美しく、これは多くのお客さんが「今夜、焼肉にしたい!」という衝動にかられたはず! 実際、多くのお客さんが肉をじっと見たまま購入を迷う姿が見られ、売り場に活気がありました。

調理品売り場では、スペアリブやローストビーフなどのパックが並んでいました。こちらも見た目が美しい! ローストビーフが10切れほどパックされた「【夕方限定】オリジナルローストビーフのっけ盛り」は540円とお手頃価格で、あれもこれも欲しくなってしまいます。

ヤオコーの肉売り場、楽しすぎる!

また、「スターセレクト」の比較的安価な「ロースハム」(37g×4パック)が321.84円で売られているすぐ横で、「Yes!YAOKO」の「プレミアム」ラインである「特選 国産三元豚しっとり厚切りももハム 6枚入」(100g)が同じく321.84円で販売されていたのも印象的。

ヤオコーは最近、ヤングファミリー層を「カイワケ層」、ミドル~シニア層を「コダワリ層」と呼び、その両方を満足させるための二極化の商品ラインアップを心掛けているそうで、このハム売り場からもそうした意識が伝わってきました。

鮮魚売り場

この日は、通常100g当たり278.64円のむきえびが、213.84円の特価で売られていました。

ほかの魚パックも新鮮でおいしそうなのですが、肉売り場のお祭り感に圧倒されるあまり、魚売り場では特段のトキメキがありませんでした。

また、それ以外の売り場では、「Yes!YAOKO」の木綿豆腐「使い方いろいろもめん」が1丁52.92円。十分安いのですが、豆腐、こんにゃく、納豆あたりは、近所のベルクのほうが少し安い印象です。

一方、卵パック(10個、サイズミックス)の最安は213.84円。先日、同じ街にある「マルエツ」では最安で279円だったので、この地域のスーパーの中ではかなり安いほうだと思います。

惣菜売り場

この店舗では、ライブキッチンのように、惣菜の店内調理の様子がガラス越しに見える作りになっています。

そこには大きな鉄板も配置されており、人気商品である厚焼玉子やお好み焼き、カルボナーラ風の焼きうどんなどを作っているんです。

今回は、そんな鉄板系惣菜に後ろ髪を引かれつつも、「煮込みロースかつ重【S】」(321.84円)と「貝凄!北海道産ほたて太巻」(950.4円)を買い物カゴに入れます!

【ヤオコー】お惣菜を実食!

「煮込みロースかつ重【S】」321.84円

店舗で調理したかつ重(C)サイゾーウーマン

まずは「煮込みロースかつ重」(537.84円)のミニサイズ版「煮込みロースかつ重【S】」をいただきます。

価格は321.84円で、「ロースかつ重」を200円台後半~300円台前半で販売している「オーケー」や「トライアル」と比べるとしっかりとしたお値段ですが、「マルエツ」の「だしの旨味が決めて!ロースカツ重(ミニ)」(429円)より100円以上安いです。

ちなみに、こちらがマルエツのかつ重です。

マルエツのミニかつ重(C)サイゾーウーマン
ヤオコーのミニかつ重。漬物の盛り方の違いに注目(C)サイゾーウーマン

ヤオコーの商品は惣菜に限らず、総じてパック内の盛りつけが美しいのですが、かつ重に関しても左下に添えられたピンクの漬物がきれいに重ねられていました。「美しい」と感じる理由は、こういう細かいところなんだろうなと感じます。

かつ重に漬物を添えているスーパーは多いですが、大抵は「くちゃ」っと盛られていますから。

お肉は厚め(C)サイゾーウーマン

豚肉はスーパーのかつ重としては厚め。歯ごたえがしっかりあるので、ミニサイズでも食べ応えがあります。

味付けは、しっかり濃いめで、だしの風味が豊かでおいしい! 筆者は箸が止まらず、一気食いしてしまいました。

先日食べたマルエツの「だしの旨味が決めて!ロースカツ重」も相当おいしかったのですが、ヤオコーも甲乙つけがたい!

「貝凄!北海道産ほたて太巻」950.4円を実食

「夕方からの限定販売」のシール(C)サイゾーウーマン

続いて、「こんなほたてだらけの太巻なんて、存在するの!?」と驚いた衝撃で、気づいたら買い物カゴに入れてしまっていた「貝凄!北海道産ほたて太巻」をいただきます。価格は950.4円で、シンプルな巻き寿司にしてはお高めです。

具はほたて&大葉のシンプルさ(C)サイゾーウーマン
断面は、ほぼ、ほたて(C)サイゾーウーマン

しょう油をつけずに食べてみたところ、ほたての旨味が次から次へと押し寄せ、旨味の波に溺れてしまいそう……。「バチが当たりそう」と恐怖を覚えたほどのおいしさです。個人的には、しょう油よりも塩のほうがベストマッチと感じました。

ちなみに、「ほたての太巻」でネット検索すると、「サミットでほたての太巻を買った」という報告がちらほら。ヤオコーだけでなく、「サミットストア」でも販売されていた(いる?)ことがあるようです。

【ヤオコー】売り場はおしゃれだけど、脳内はお祭り騒ぎ!

今回、ヤオコーで買い物をして感じたことは、主に4つです。

(1)パック商品や惣菜の盛り付けがおしゃれで美しい。商品の陳列もきれい
(2)「安さを求める客」「質を求める客」両方満足できる商品ラインアップ
(3)「Yes!YAOKO」が細分化されているため、客も多少は理解が必要か
(4)惣菜は値段が高めのものもあるが、クオリティーは総じて高い!

庶民的な価格帯の商品であっても、雑に置かれている印象が一切なく、それが売り場の清潔感や上品さにつながっている印象。筆者が訪れた店舗は、店内デザインが全体的にモダンでしゃれており、都会的な印象も受けました。

とはいえ、焼肉バイキングのようなイベント性のある売り方をしたり、「貝凄!北海道産ほたて太巻」のようなテンション爆上げの惣菜があったりと、客の気持ちをぐらつかせることも忘れていません。筆者は肉売り場や惣菜売り場で「あれもこれも欲しい!」と脳内がお祭り騒ぎになったため、ヤオコーが業績好調なのも納得です!

一方、PBに関しては、「『Yes!YAOKO』を買っときゃ安い」という単純なものではなく、前述のとおり「Yes!YAOKO」の中にも「プレミアム」ラインがあったり、ライフと共同開発した「スターセレクト」があったりと、選択肢が多め。

ヤオコーで「より上手にお買い物したい!」という方は、PBの種類を少し理解してから行ったほうが、自分に合った買い方ができるかもしれません。

ほかのスーパーマーケットチェーンにはない工夫が随所に感じられたヤオコー。魅力的なオリジナル商品の数々に財布のひもが緩んでしまうかもしれませんが、楽しくお買い物がしたい人には、ぜひおすすめしたいスーパーです。

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