ソウルの光化門広場に100メートルの国旗掲揚台設置へ、「行き過ぎた愛国主義」と批判の声も

25日、韓国・文化日報によると、光化門広場に100メートルの高さの掲揚台と大型太極旗が設置される。ソウル市はこれを通じて光化門広場一帯を「国家象徴空間」として造成する方針だという。写真はソウル。

2024年6月25日、韓国・文化日報によると、ソウルの光化門広場に100メートルの高さの掲揚台と大型太極旗(韓国国旗)が設置される。ソウル市はこれを通じて光化門広場一帯を「国家象徴空間」として造成する方針だという。

記事によると、朝鮮戦争勃発から74年を迎えた同日、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は参戦者との懇談会を開き、「参戦勇士の崇高な志を称えるため、光化門広場に造形物を設置して全国民が誇りを感じられる国家象徴空間をつくる」として地上100メートルの高さに太極旗を掲揚できる大型の造形物を光化門広場に設置する計画を発表した。国家象徴空間は2026年に完成する予定だという。

光化門広場への太極旗の常時設置計画は、光復(植民地支配からの解放)70周年の2015年に国家報勲処が推進していたが、当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の市民委員会が「国民情緒に合わない」として反対した。今回も5月にソウル市議会で大型国旗掲揚台の設置を許可する条例案が可決された際に一部から「行き過ぎた愛国主義の発想」「時代錯誤な考え方」と批判する声が上がったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「愛国心に強過ぎるということはない」「国旗掲揚台を設置するのに反対する理由がある?」「愛国心が強いほど発展するということは、米国や中国を見れば分かる」「愛国主義に問題があると考える人は、この国から出ていってほしい」など、計画に賛同する声が上がっている。

一方で「お金の無駄遣い」「国旗を掲揚すれば愛国心が芽生えるとでも?それよりも行政のあり方をきちんと考えてほしい」「国家全体主義の発想だ」などと指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

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