川崎重工業が高性能ロボットを寄贈 県の国際たくみアカデミーや工業高校に ものづくりの教材として

贈られたアーム型ロボット=25日、美濃加茂市蜂屋町、国際たくみアカデミー

  ものづくりに携わる人材育成に役立ててもらおうと、川崎重工業が県の職業能力開発施設の国際たくみアカデミーや県内の工業高校に高性能ロボットを贈りました。美濃加茂市にある国際たくみアカデミーで25日、贈呈式が行われました。

  贈られたのは川崎重工業が開発したアーム型のロボットで、新型コロナウイルスのPCR検査で運用されていました。

  新型コロナの5類移行により検査事業が縮小する中、ロボットを教材として活用してもらおうと、県内の大学などに贈っています。

  贈呈式では、川崎重工業の執行役員で航空宇宙システムカンパニーの石田正俊バイスプレジデントが「人材の育成とものづくりの発展、そして新たな社会貢献に向けて今後とも力を入れていく」と話し、目録を渡しました。

  国際たくみアカデミーの森保校長は「ロボットの寄贈で実践的な学習をさらに深めて、即応力のあるエンジニアを育成していく」と述べ、知事感謝状を贈りました。

  代表でお礼を述べた生徒は、企業のロボット導入が進む中、取り扱う技術者も必要になるとした上で、「人材不足に悩む企業に就職して励みたい」と意気込んでいました。

  国際たくみアカデミーはこのロボットを活用した授業を10月から始めたいとしています。

  今回贈られたロボットは、国際たくみアカデミーに12セット、岐阜工業高校に4セット、大垣工業高校に6セット、高山工業高校に4セットの計26セットで、総額は約7600万円ということです。

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