サザンオールスターズ “最後の夏フェス”にファンの声は… デビューから46年の歴史をたどる展覧会を取材

【画像】サザンオールスターズ 3つの重大発表 最後の夏フェス出演も

6月25日でデビューから46周年となるサザンオールスターズ。記念日となる25日から30日まで、東京・渋谷区でデビューからの歴史をたどる展覧会『いわゆる「サザン」について展』が開催されています。開催決定の発表は当日午前0時でしたが、展覧会が始まる正午前には会場の外にファンの列が。展覧会の感想や、サザンオールスターズへの思いを取材しました。

サザンオールスターズはこの日、約9年ぶりのオリジナル・アルバムの発売と、新曲『恋のブギウギナイト』の配信リリース、そして、9月23日の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に大トリで出演することを発表しました。また、この『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』をもって、夏フェスへの出演は“最後”になることも明かしています。

■“サザン”の46年を振り返る展覧会

この3つが発表された今日、スタートした今回の展覧会。8月に出版されるサザンオールスターズのノンフィクション本『いわゆる「サザン」について』と連動する形で開催されています。デビューから始まり、10周年や名曲誕生の裏側、コロナ禍での音楽活動など、節目をたどりながらグループの歴史を体感できる展覧会となっています。

また、歴代のCDジャケット写真や、実際にメンバーたちがビジュアル撮影で使用した車も展示されています。

■時代をこえて愛される“サザン”

サザンオールスターズは、1978年6月25日に『勝手にシンドバッド』でデビュー。その後も『いとしのエリー(1979年)』や、『栞(しおり)のテーマ(1981年)』、『真夏の果実(1990年)』、『涙のキッス(1992年)』、『東京VICTORY(2014年)』など、数々の名曲を誕生させてきました。

2023年には、45周年の節目を迎え、3曲を3か月連続で配信リリース。さらに、2013年以来10年ぶり3度目となった『茅ヶ崎ライブ』を4日間開催するなど、昭和、平成、令和と時代をこえて活躍しています。

今回、会場に訪れたファンに話を聞きました。

去年の“茅ヶ崎ライブ”や、桑田佳祐さんのソロライブなどに行ったという60代のファンは、「(ライブに行った回数は)そんなに多くないので、この展覧会を見て本当にサザンの歴史がよく分かりました」とコメント。9月で夏フェスへの出演が最後となることについては「やっぱりご高齢なので、仕方ないなと思います。その分、来年またドームツアーとかアリーナツアーで元気な姿を見せてくれればいいな」とさらなる活躍を期待していました。

また、父親の影響でサザンオールスターズにハマったという10代のファンは「曲を書き続けているっていうのは本当に尊敬しかないですし、もう70歳近くになっても変わらず音楽活動が続いているっていうのは本当にすごいなって思います」と展覧会の感想を語りました。

小学生のころからファンだという50代は、約9年ぶりのアルバム発売に「毎回アルバムを買っているので本当に毎回楽しみで、朝(知ったとき)もうれしくてキャーッて感じでした」と興奮冷めやらぬ様子。

最後の夏フェス出演についても「(チケットを)取れるなら行きたい。テレビでも何でもとにかく応援していきたいと思います」と熱い思いを明かしました。

仕事を午前休にして展覧会に来たというファンは、2023年の“茅ヶ崎ライブ”で、桑田さんが着ていたものと同じだというTシャツを着用していました。展覧会について「“この時、解散ライブに行ったな”とか、“コロナ禍の時に配信ライブ見たな”とか、一年一年を曲と共に思い出す展示で胸が熱くなる展示もあったりしてすごく楽しめました」とコメント。

また、いつかサザンオールスターズの夏フェスに行きたいと思っていたというファンは「これが最後になってしまうのはさびしくもありますが、“長い間お疲れさま”とも言いたいですし、やっぱり夏はサザンで楽しめたらなと思っています」と“サザン愛”を語りました。

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