倉敷で阪神―中日戦 3万人満喫 岡山県内今季唯一の1軍公式戦

3万人を超える観衆で盛り上がった阪神―中日戦=倉敷マスカット

 プロ野球セ・リーグ公式戦「ダイワハウススペシャル 阪神―中日」(阪神タイガース、山陽新聞社主催)が25日、倉敷市のマスカットスタジアムで行われた。平日の試合にもかかわらず、3万人を超える観衆が来場し、岡山県内で今季唯一の1軍公式戦を満喫した。投手戦となった試合は阪神が0―1で敗れた。

 阪神は1点を追う九回裏に最大の見せ場をつくった。2死から佐藤輝の安打と代打渡辺の四球で一、二塁。しかし、代打糸原が三振に倒れ、2連敗を喫した。先発右腕の才木が8回1失点と好投したものの、中日投手陣の前にホームが遠く、スタンドの大半を埋めた虎党を沸かせられなかった。

 スコアボード上に、阪神が昨季38年ぶりに手にしたチャンピオンフラッグがたなびく中、行われた一戦。五回終了時には、その“日本一の証し”の背景に約500発の花火が次々と打ち上げられ、夜空を鮮やかに彩った。

 縦じまのユニホーム姿で家族らと応援した倉敷市立旭丘小4年の児童(10)は「試合が楽しみで朝早く目が覚めた。負けたけど、大好きな佐藤輝選手のヒットを2本も見られて満足」と興奮気味に話した。

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