カニエ・ウェスト、ドナ・サマーの遺産管理団体と楽曲使用の件で和解

カニエ・ウェストが、楽曲の「違法」使用の件でドナ・サマーの遺産管理団体と和解した。

今年2月にカニエのYZYからリリースされたタイ・ダラー・サインとのコラボアルバム『ヴァルチャーズ1』収録の『グッド(ドント・ダイ)』でカニエは、ドナの1977年のヒット曲『アイ・フィール・ラヴ』を無断使用したとして同団体から訴訟を起こされていた。

当時ドナのインスタグラムにはこう声明が発表されていた。「カニエ・ウェストはドナ・サマーの曲『アイ・フィール・ラヴ』の使用許可を求めましたが、拒否されました。歌詞を変え、誰かに歌い直させた、もしくはAIを使用していますが、それは『アイ・フィール・ラヴ』です。著作権侵害です!」

ドナの夫ブルース・スダノは、『アイ・フィール・ラヴ』の一聴してわかる箇所を臆面もなく再録音したとして、カニエとタイ・ダラーらを訴えていたが、今回和解が成立、その内容については公表されていない状況だ。

そんなカニエはオジー・オズボーンからも楽曲使用の件で非難されていたところだ。オジーは自身がフロントマンを務めるブラック・サバスの曲『ウォー・ピッグス』をカニエが無断でサンプリングしたとしてXにこう綴っていた。「カニエ・ウェストは1983年のUSフェスティバルの『ウォー・ピッグス』のライブパフォーマンスの一部分をヴォーカルなしでサンプリングする許可を求めたが、奴は反ユダヤ人主義者であり、多くの人に言われなき悲痛を与えたため、拒否された。しかし、奴は昨夜のアルバムのリスニングパーティーでサンプルを使用した。この男とは関わりたくない!」

一方カニエがシカゴのリスニングパーティーで使用したブラック・サバスの楽曲はオジーの指摘とは違い『アイアン・マン』だったとされている。

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