萱和磨「体操の喜びはこどもの頃のまま」 日本代表選手が語る“体操”のおもしろさ

今年の『こどもウイーク』のテーマは「こどもと“おもしろい”を広げよう!」そこで気になるあの人の「私が広げたい“おもしろい”は何なのか?」教えてもらいました。

ミスの少なさから、体操界では“失敗しない男”と呼ばれる、体操日本代表の萱和磨選手。こどもの頃と同じようにピュアな気持ちで体操と向き合う萱選手に「私が広げたい“おもしろい”」を聞いてみました。

――萱選手が広げたい“おもしろい”とは?

やっぱり僕が伝えたいのは、体操のおもしろさです。

もともと体を動かすのが好きで、かけっこだったり、鉄棒だったり、登り棒だったり、というのが好きなこども時代だったんですけど。

アテネオリンピックを見て体操を始めて。自分では、結構鉄棒とかできると思っていたんですけど、いざ体操教室に行ったら、みんな逆立ちで歩いていて。僕もやってみるんですけど、できないんですよね。すぐ倒れちゃって。

それが悔しくて…やりたいのにできないっていうのが。それで地道に練習して、家でもやったりして。それで逆立ちができたときはすごくうれしくて。体操楽しいな、みたいな感じはすごく覚えてます。

今も高難度の技が初めてできたときは、小学校の頃のうれしさと同じです。今もすごくうれしいんですよ。そこが体操の良さかなっていう。いくつになっても新しい技ができたときはうれしいですし、今度はそれを試合で成功させたときはまた違ったうれしさがあって。そっちの方がうれしいですね。試合で成功したときの方が。試合で使うってなると、何回も何回も練習で成功していないと試合で使えないので。

何回も、何日も、地道に練習して、何日間もやるけど、試合ってたったの一瞬。でもそこで決めたときのうれしさっていうのは、体操の楽しさ、注目ポイントかなって思います。

体操競技が採点規則である以上、失敗をしていいわけがないんですよね。なのでそれはもう絶対に大事なことというか。サッカーでゴールを決められたらダメぐらい、失敗してはダメなんで。

それを追い求めて、周りから(失敗しない男と)言われるようになったんですけど、周りから言われても、あんまり気にしないというか。失敗しちゃいけないというか、成功させるっていう感じで。“失敗しない男”って言われようが言われまいが、失敗したくないので。他者から言われたことを、あんまり、いい意味で気にしていないですね。

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「私が広げたい“おもしろい”」。日本テレビ『こどもウイーク』(7月27日(土)~8月4日(日))に合わせ、誰もが気になるアノ人の「私が広げたい“おもしろい”」を集めました。「どんなことを『おもしろい』と思っているのか」、「どんなところが『おもしろい』と感じているのか」、「『おもしろい』と思うようになったきっかけは何か」を見ることができます。

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